プロゴルフの試合を生で観戦してみたいけれど、チケットの入手方法や適した服装など、悩む点も多いでしょう。
ゴルフツアーはプロの真剣勝負を目の前で見ることのできる場所ですが、観戦には気を付けなければならないマナーがいくつかあります。
「難しそうだからやめておこうかな」と躊躇(ちゅうちょ)する必要はありません。
この記事では、初めての人でも安心してツアー観戦に行けるよう、楽しみ方から適した服装、マナーなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ツアー観戦の楽しみ方
ツアー観戦は、プロゴルファーのプレーが生で見られる点だけが楽しめるポイントではありません。
ほかにも、テレビで観るのとは違う楽しみ方がありますので、まずはチェックしていきましょう。
好きなプロゴルファーのプレーが間近で見られる
好きな選手のプレーを間近で見られることは、まさに観戦の醍醐味です。
見たい選手がいる場合、当日の組み合わせをインターネットで事前にチェックして、ラウンド中一緒にコースを移動するのがおすすめです。
ティーショットからアプローチ、パターまですべてのショットが見られるため、多くのプレーを見られます。
また、見たい選手が何人もいる場合は、一ヶ所に留まって選手たちが来るのを待つのもひとつの方法です。
1人の選手と一緒に回るとかなりの距離を移動することになるため、自身の体力や一緒に行く人と相談して決めましょう。
練習風景が見られる
ゴルフのツアー観戦では、試合中のプレーだけではなく、練習の様子を見るのもおすすめです。
ドライビングレンジ(練習場)では、ショット練習の様子だけではなく、ストレッチやクラブのチェックなど、プロゴルファーがラウンド前に何をしているかを見ることができます。
ドライビングレンジだけでなく、アプローチやパター、バンカー練習などを見れば、自身の練習方法に反映させることもできるでしょう。
最終日以外の観戦であれば、プレー後に練習を行う選手も多くいます。
当日のプレー後にどのような練習を行っているのかなども、ぜひ参考にしてみてください。
グルメも楽しい!
ツアー会場には「ギャラリープラザ」と呼ばれる休憩所が設置されており、食事をしたり設置されたモニターで観戦したりできる場所があります。
ギャラリープラザには多くの屋台が出店され、定番の屋台メニューやご当地グルメが味わえるため、それを楽しみにツアー観戦に行く人も多くいます。
夏であればかき氷やソフトクリームなどで涼を取ることも可能なため、ぜひお祭り気分で利用してみましょう。
イベント参加
ギャラリープラザ付近では、イベントが開催されている場合も多くあります。
抽選会やパターゲームでカップインをしたらプレゼントがもらえるなど、ツアーによってイベントの種類は様々です。
子供が楽しめるスナッグゴルフの体験会などが開催されていることもあります。
せっかくツアー観戦に行くのであれば、イベントを楽しむのもおすすめです。
チケットの入手方法と費用
ツアー観戦の楽しみはご理解いただけたでしょうか。
それでは、実際にどうすれば観戦できるのかというと、ツアーのチケットを入手する必要があります。
チケットの主な購入場所は、以下の4つです。
・インターネット
・コンビニ端末
・チケット販売店
・試合会場の窓口での当日券販売
当日券はその日のみ利用できるチケットを販売しています。
その他の購入場所では基本的に前売り券の購入になり、通し券や綴り券など、種類が分かれている場合が多いため、観戦したい日のチケットを入手するようにしましょう。
気になる値段ですが、ツアーや観戦の日によって様々。
1日あたり3000円程度が一般的ですが、予選より決勝のチケット費用が高かったり、メジャー大会であれば通常の試合よりも割高になるなど変わってくるため、事前のチェックが必要です。
ゴルフ観戦の服装
ゴルフプレーを行う場合、襟付きのシャツやくるぶしが隠れるソックスなど、コースごとにドレスコードが定められていることが多いですが、ツアー観戦でゴルフ場を訪れる場合、特に規定はありません。
ただし、プロゴルファーは比較的歩きやすいフェアウェイを歩くことができますが、ギャラリーは起伏のあるラフの中を歩いて着いていく場合がほとんどです。
以下の服装を基本にコーディネートをすると良いでしょう。
歩きやすい靴
ツアー観戦に履いていく靴は、歩きやすい物を選びましょう。
ヒールでは柔らかい地面に刺さる可能性もありますし、サンダルでは滑りやすく上手く歩けないことも。
一番のおすすめは、普段ゴルフのときに履いているゴルフシューズです。
もし用意ができなければ、履き慣れたスニーカーがいいでしょう。
動きやすい服装
普段ドレスコードを気にする必要のあるゴルフ場でも、ゴルフ観戦の服装規定は設けられていないことがほとんどです。
そのため何を着ていっても基本的には問題ありませんが、たくさん移動することを考慮して、動きやすい服を着ていくのが良いでしょう。
ゴルフウェアをそのまま着てくる人もいますし、Tシャツにジーンズで観戦に行っている人も少なくありません。
帽子・サングラス
天気の良い日は日焼けや熱中症対策として、帽子やサングラスを身に着けましょう。
特に帽子は、ボールが飛んできた際に頭を守るためにも使えます。
強い日差しを避けるために日傘も有効ですが、場所によっては観戦の邪魔になる可能性もあるため、気を付けて使用しましょう。
ゴルフ観戦に便利なグッズ
続いて、必須ではないもののあると便利なグッズを3つします。
折りたたみ椅子
好きな場所で自由に観戦したい人は、折りたたみ椅子を持っていくのがおすすめです。
ツアーによっては観戦用の椅子が用意されているところもありますが、人が多い場合使われてしまっている可能性もあるでしょう。
ドリンクホルダー付きの折りたたみ椅子であれば、ゆっくりと落ち着いて観戦できるでしょう。
双眼鏡
遠くの選手のプレーもしっかりと見たい、ボールの落ちる場所を見届けたいなどといった場合には、双眼鏡を持っていくと良いでしょう。
観客が多くて前に行けない場合も役に立ちます。
双眼鏡にも多くの種類がありますので、折りたたんで収納できたり首からかけられたりするものなど、ゴルフ観戦に適したものを選ぶのがおすすめです。
また、双眼鏡でなくてもゴルフ用のレーザー距離計があれば、遠くが見えるだけでなく、ピンや選手までのおよその距離もわかるので便利です。
虫よけグッズ
ゴルフ場は自然の中にあるため、多くの虫がいます。
虫よけスプレーや虫よけリング、アロマスプレーなど、虫よけグッズを持っていくのがおすすめです。
最近では、画像の「おにやんま君」もゴルファーの間で大人気。
帽子に付けて虫よけ効果を実感したという、喜びの声も多く聞きます。
会場に行く方法
ゴルフツアーの観戦時、ゴルフ場への行き方には主に2つあります。
・車で直接ゴルフ場へ行く
・シャトルバスを利用する
上記の2つの中では、シャトルバスを利用するのが一般的。
招待客や開催コースのメンバーなど、特別な人でない限り、ゴルフ場の駐車場に車を停められない場合が多いからです。
シャトルバスを利用する場合は、スムーズに移動するために、観戦日前にその試合の公式サイトでどこに行けば乗れるのかをチェックしておきましょう。
気を付けるべきマナー
ゴルフの観戦には、気を付けるべきマナーがあります。
守らなければ競技の妨げになると見られて、退場を命じられることもあります。
以下は基本的なことですので、必ず目を通しておいてください。
選手のプレーの邪魔をしない
試合会場は、選手にとって真剣勝負の場です。
以下の行為は選手の集中を乱す可能性があるため、絶対に行わないようにしましょう。
・選手がアドレスに入ってから打ち終わるまで、話したり動いたりしない
・コースの近くで通話をする
・むやみに声をかける
プレー中ではなくてもコースの移動間で声をかける観客も見られますが、これも選手の集中力を下げる原因となります。
ラウンド後であればサインや握手の求めに応じてくれる選手もいますので、プレー中は静に見守ることに徹しましょう。
また、邪魔をするつもりはなくとも、打つ瞬間に電話が鳴ってしまうと、選手の集中を削いでしまうことになります。
観戦前に、スマホはマナーモードにして鞄の中に入れておくのがおすすめです。
撮影可能エリア以外での撮影はしない
ゴルフの観戦では、基本的に動画や写真の撮影は禁止となっています。
最近は「フォトスポット」と看板が立てられた撮影可能エリアが設けられている場合もありますので、該当する場所以外ではスマホはしまっておきましょう。
決して「動画は音がしないから良い」などと、勝手な解釈でこっそりと撮影をする行為はしないでください。
喫煙は喫煙エリアで
タバコを吸いたい人は、喫煙可能エリアを利用しましょう。
煙の出ない電子タバコであっても、独特の臭いを発する場合が多く、選手や周りの観客が不快になる可能性があります。
火災の原因にもなりかねないため、喫煙マナーをしっかりと守るようにしてください。
サインや握手はプレー後にお願いする
上記でも紹介したように、プレー中の選手に声をかけるのはマナー違反となります。
サインや握手を求める場合も、プレーが終わってからにしましょう。
ただし、必ずすべての選手が応じてくれるというわけではありません。
断られたとしても「応援しています」と声をかけて笑顔で見送るようにしましょう。
2023年後半戦注目のツアーは?
ここまで読んで、ツアー観戦について理解を深めた人も多いでしょう。
最後に、2023年も後半に差し掛かったツアーの中でも、ぜひ観戦に行ってほしい注目の試合を紹介します。
ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント
【日程】9月1日~9月3日
【場所】ゴルフ5カントリー 美唄コース(北海道) / 6,472Yards Par72(36,36)
【公式サイト】https://www.golf5-ladies.com/
まずは、株式会社アルペン主催の女子ゴルフトーナメント「ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント」です。
フラットな大地に7つの湖と白砂のバンカーを置き、戦略性を高くした北海道のゴルフ5カントリー美唄コースで行われます。
アンジュレーションの大きいグリーンが特徴的で、どのようにコース戦略をしていくかが見どころといえるでしょう。
バンテリン東海クラシック
【日程】9月28日~10月1日
【場所】三好カントリー倶楽部 西コース
【公式サイト】https://www.tokai-tv.com/vtc/
全国でも有名な名門コース「三好カントリー倶楽部 西コース」で行われる男子プロの試合です。
53回目の開催となる歴史あるトーナメントで、熱い4日間の戦いが繰り広げられます。
特に有名なのは、16番のパー3。
グリーンを左に外せばプロゴルファーでも乗せるのが難しい、約7メートルの打ち上げのアプローチが残ってしまいます。
ダンロップフェニックストーナメント
【日程】11月16日~11月19日
【場所】フェニックスカントリークラブ
【公式サイト】https://www.dpt.gr.jp/
国内の試合でありながら「海外の試合」と言われるほど高いレベルを誇る、ダンロップフェニックストーナメント。
1974年の開催以来、 宮崎の名門コース、フェニックスカントリークラブを舞台に数々の伝説のドラマを生んだ大会です。
今年は50周年記念大会として、当日券より1000円お得な「前売デイリーチケット」や「早割デイリーチケット」の販売も予定されています。
歴史的な大会を、ぜひ生でご覧ください。
日本女子オープンゴルフ選手権
【日程】9月28日~10月1日
【場所】芦原ゴルフクラブ 海コース
【公式サイト】http://www.awara-golf.co.jp/japan-womens-open/
日本女子オープンゴルフ選手権は、日本ゴルフ協会(JGA)主催競技であり、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式戦の1つです。
日本人トッププロはもちろん、厳しい予選をくぐり抜けた海外勢のプレーも間近で見ることができます。
気になる大会はあったでしょうか。
ぜひ大会スケジュールをチェックして、観戦デビューをしましょう!