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ゴルフスイングの上達には「下半身の使い方」が重要?コツと練習方法

2021/12/14

ゴルフスイングの上達には「下半身の使い方」が重要?コツと練習方法
iStock.com/MichaelSvoboda

ゴルフで力強いスイングをするために必要不可欠な要素の1つに、「下半身」の上手な使い方があります。

ゴルフの初心者は、腕や上半身をメインにスイングしてしまいがちで、なかなか下半身を使ったスイングをすることは難しいものです。

そこでスイングで正しく下半身を使う動かし方や、下半身を使ったスイングをするためのコツや練習方法を紹介していきます。

スイングが上達する下半身を使ったスイングとは

iStock.com/jennybruxelles
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ゴルフでは、ゴルフクラブを手で持ってスイングします。しかし、スイングの強さと下半身の使い方には密接な関係があって、下半身をいかに上手く使えるかどうかで飛距離や再現性が大きく変わってきます。

スイングをする時に大切だとよく言われる捻転や体重移動などは、元をたどればすべて下半身を使ったスイングに関する内容です。

スイングをポイントごとに分解して、それぞれでどのように下半身を使うべきなのか順を追って確認していきましょう。ゴルフ初心者でも下半身の使い方を正しく理解できれば、スイングの上達は目の前です。

バックスイングでは右足を踏み込んでパワーを貯める

iStock.com/Wand_Prapan
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アドレスからバックスイングで体重を右側に移していきます。この時、右足を地面に踏み込んでパワーを貯めていきます。

体は右側へ流れるのではなく、軸を中心に体を回転させながら右足で踏ん張るように下半身を使っていきます。

ちなみに左足からは体重が抜けていますが、膝が右へ流れてしまうとスエーの原因となってしまいます。左ひざを右へ流さないように、右足に体重を乗せるのがコツです。

切り返し時に左足の踏み込みでスイッチを入れる

iStock.com/OtmarW
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バックスイングからトップに持ってきた時、スイングの切り返しの準備に入ります。ここでの下半身の使い方は、右足に体重を乗せたまま、左足を強く踏み込んで切り返しのスイッチを入れます。

下半身を先に始動させることで、上半身にダウンスイングの準備ができるのです。

体重は右足から左足に移り始め、全体的に下へ重心が下がります。両足は下方向に向けて力を貯める形となります。

右ひざを前に送りながら右足を蹴ってインパクト

iStock.com/vm
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切り返しで踏み込んだ左足をスイッチにして回転運動が始動します。この回転運動をさらに加速させるために体重は左足へ移っていきます。

右足は強く蹴って沈み込んでいく力を受け止めましょう。同時に右膝を前に送って上半身が回転していくのを助けます。

左足は、右足から前に移動してくる体重を受け止める必要があります。右足は前方に力を向けて膝を送り込む動きとなりますが、左足は開いてしまうとパワーが抜けてしまいます。

上半身は左足側へ回転していきますが、インパクトでは左膝を開かないように我慢してください。

フォローでは右足の蹴りを左足で受け止める

iStock.com/PetrePlesea
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ボールをインパクトしたら、あとはフォロースルーからフィニッシュに向かうフェーズです。

インパクトからフォローにかけては、右足からは体重が抜け始めて、つま先で地面を蹴っていく形となります。しかしインパクト直後はまだ右膝は開きません。

右足はしっかりと地面を蹴って前に体重が移ってきている段階で、左足は逆に体が開かないようにここでも我慢します。

下半身が先行して動き、回転運動へと力を変換したスイングを、インパクトからフォローにかけてパワーが外側へ流れないように左足が受け止める必要があります。

よく言われる「左の壁」というもので、上半身とクラブが前に出てくるのを左足で受け止めます。一緒に左足が流れてしまうと力が抜けてしまいますが、左足が流れないように我慢できると、手元やクラブヘッドが走って力強いスイングになります。

下半身を使ったスイングを身に付けるには素振りが大事

iStock.com/Patrick Chu
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下半身を使ったスイングをポイントごとに分解して解説してみました。

実際にこの動きを取り入れたスイングを身に付けるために、最も向いている練習は素振りです。それは、ボールを打ってしまうとボールの方向や飛距離がどうしても気になってしまうため、フォームの細かい部分にまでチェックが行き届かないからです。

スイングの確認や下半身の使い方を習得するためには、ボールを打たないで下半身の動きに集中ができる素振りが有効です。

いいボールを打つことがゴルフの上達につながるわけではなく、下半身を正しく使った正しいスイングを身に付けてこそゴルフの上達につながるのです。

素振りなら、打ちっぱなし練習場へ行かなくても自宅で練習ができる点もメリットです。

下半身を使ったスイングが覚えられるステップスイング

iStock.com/ArtMassa
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下半身を使ったスイングを覚えるために、初心者だけでなくベテランゴルファーも含めたすべてのゴルファーにおすすめしたいのがステップスイングです。

ステップスイングとは、普通にアドレスをしてスイングするのではなく、下半身をダイナミックに使った動きの中で素振りをする練習方法です。

下半身の理想的な使い方が覚えられる練習なので、下半身を使ったスイングができない人はぜひやってみてください。

やり方は下記になります。

1.肩幅よりも少し狭くスタンスを取る
2.右足を外側へ1歩開きながらバックスイングを開始する
3.トップから切り返しのタイミングで左足を前に1歩踏み出す
4.ダウンスイングからフォローまでは普通の素振りと同様
5.フィニッシュでは体重をすべて左足に乗せて右足はつま先が地面に触れている程度

このようにしてステップスイングをしていきましょう。

下半身の使い方をダイナミックに体感できるため、ゴルフ初心者でも下半身の使い方を実感しやすいメリットがあります。

下半身主導のスイングを身に付けてスイング上達を目指そう!

iStock.com/PhotoTalk
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ゴルフクラブは手で握ってはいますが、スイングは全身を使った運動です。その中で下半身を効果的に使えるようになると、これまでのスイングからよりレベルアップが望めるでしょう。

ゴルフ初心者にとっても、下半身を使ったスイングがマスターできればゴルフの上達も早くなるはずです。ぜひステップスイングのドリルを取り入れて上達を目指してください。

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