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適切なクラブ選びでスライスは改善できる!選択のポイントを紹介

2022/10/27

適切なクラブ選びでスライスは改善できる!選択のポイントを紹介
iStock.com/woraput

クラブを思いっきり振ったら、ボールは目標から大きく外れて右方向に……。ゴルフ初心者が直面するミスのひとつ、「スライス」。ゴルフ初心者の約7割がスライスに悩まされると言われており、スコアメイクのためにも直したいと考える人も多いでしょう。

そこでここでは、スライスが出にくくなるクラブ選びのポイントをお伝えします。

スライスとは?

iStock.com/CYCLONEPROJECT
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スライスとは、打ったボールが利き手の方向へ大きく曲がりながら飛んでいくことです。

右打ちの場合は右へ、左打ちの場合は左へと、ボールがカーブを描いて飛んでいきます。

他に右方向に曲がるボールとしては「フェード」がありますが、フェードは目標のやや左に向かって打ち出されたボールが落ち際から緩やかに目標方向へ曲がるボールのことを指し、中・上級者が意図的に打つコントロールショットの一種です。

スライスが出てしまうと、カーブした分飛距離が落ちてしまう上に、狭いホールであればOBになって1打罰が加えられてしまいます。

スライスの改善を行うことが、スコアを安定させる要因にもなります。

スライスの原因

iStock.com/VichienPetchmai
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スライスは、インパクトの瞬間にフェースが開いていることで発生するミスショットです。

なぜフェースが開くのかについてはいろいろな理由がありますが、インパクトの前に頭が上がってしまい体が開くことや、スイング軌道がアウトサイドインになっていることなどが主な原因となります。

もちろんスイング方法を変えることである程度スライスは改善されますが、上級者が好む「ボールがつかまりにくいクラブ」を使えば、スライスが頻発してしまう可能性が高くなります。

クラブにはさまざまな特徴があり、中には「スライスしにくいクラブ」もありますので、スライスを直したい人は、クラブの交換を検討してみましょう。

スライスしにくいクラブの要素

iStock.com/Donna-Duncan Robertson
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スライスしにくいクラブの特徴としては、大きく4つ挙げられます。

1.重心距離の短いクラブ
2.重心深度の深いクラブ
3.ロフトの寝ているクラブ
4.フックフェースのクラブ

順に見ていきましょう。

重心距離の短いクラブ

iStock.com/show999
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重心距離とは、シャフトの中心線とクラブのフェース面上の重心点までの距離のことです。

重心距離が短いクラブほどヘッドのローテーション(フェースの開閉)がしやすく、インパクトの際にフェースが開きにくくなります。

クラブヘッドを上から見てフェースの長さが短いものや、クラウンのヒール(手前)側にボリュームがあるものは、重心距離が短くなる傾向があります。

また、クラブヘッドをひっくり返してソールを見たとき、おもり(ウェイト)がヒール側に付いているものも重心距離が短くなっているものが多いです。

よくわからないという人は、ゴルフに詳しい人や店員さんに聞いてみるといいでしょう。

重心深度の深いクラブ

iStock.com/Pickone
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重心深度とは、フェース面からクラブ内部の重心までの距離を指すものです。

重心深度が深いクラブは、重心を後ろに下げるために後方に長く低くなる形状となっており、フェース側の重量を軽くするために、ヘッドの厚みが少ない見た目を持っています。

重心深度が深いとヘッドの返りやすくつかまりが良いため、スライス防止効果があります。

バックスピン量が増えて左右のブレが少なくなるため、直進性の高いボールを打ちやすくなります。

形状的には、前述のように後方に長いもののほか、ソールの後方におもりが付いているものも重心深度が深いモデルとなります。

ロフトの寝ているクラブ

iStock.com/miflippo
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ロフト角とは、クラブのシャフトと地面が垂直になるようセットしたときに、シャフトの中心線とフェース面が作る角度のことです。

ロフトの寝ているクラブを「ロフト角が大きい」と言い、ロフト角が大きいクラブほど、ボールをつかまえやすく、スライス改善に効果的と言えます。

スライスに悩まされている人は、思い切ってロフト角の寝ているドライバーを使ってみてはいかがでしょうか。

男性であればロフト角10度以上、女性であれば12度以上のクラブが、ロフトが寝ていてつかまりやすいドライバーの基準となります。

フックフェースのクラブ

iStock.com/PhotoTalk
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フックフェースとは、クラブを地面に置いてアドレスをしたときに、フェース面が左を向いているものを指します。

構えてみるとわかりますが、フックフェースのドライバーははじめからしっかりとボールをつかまえてくれる形状を持っています。

フックフェースは、「フック○度」や「+(プラス)○度」として表記されることが多いです。

「オープン○度」や「-(マイナス)○度」はフックフェースとは逆にフェース面が開いているクラブで、スライスしやすい傾向がありますので、スライスで悩む方は選ばないようにしましょう。

スライスしにくいクラブを使ってスライスを直そう!

iStock.com/PhotoTalk
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スライス対策にはスイングを変えるしかないと思っている人も多いと思いますが、クラブを変えることも立派なスライス対策です。

今回、スライスしにくいクラブの特徴を4つ挙げましたので、ぜひクラブ選びの参考にしてください。

クラブを変えてスライスを直し、スコアアップを目指しましょう。

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