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ゴルフスイングの基本はグリップ!握り方やグリップの位置、素材まで

2021/04/26

ゴルフスイングの基本はグリップ!握り方やグリップの位置、素材まで
iStock.com/MichaelSvoboda

ゴルフスイングの基本とも言えるグリップは、ゴルフクラブと体の唯一の接点でもあります。グリップ1つでゴルフスイングにも大きな影響を与える、非常に大切なポイントです。

ここではゴルフグリップの握り方やアドレス時のグリップ位置、グリップの素材など、グリップについて様々な角度から見ていきたいと思います。

ゴルフクラブ基本の握り方

最初にゴルフクラブの握り方をチェックしていきましょう。グリップの仕方には大きく3種類あります。どの方法も一長一短で、プロゴルファーでも個性が出てくる部分です。

オーバーラッピンググリップ

グリップの基本とも言われているのが、オーバーラッピンググリップです。左手でクラブを握ったら、左手人差し指の上に、右手小指をかぶせるような形で握ります。

多くの人にとって器用な利き手である右手が、ゴルフスイングの際に余計な動きをしないように、右手が効き過ぎるのを適度に抑制する特徴があります。

右手のパワーを過度に抑え過ぎず、スイングパワーもクラブに伝えやすい、バランスのいいグリップがこのオーバーラッピンググリップです。

プロゴルファーの中にも、オーバーラッピンググリップの採用者がたくさんいます。ゴルフを始めたばかりの初心者や、グリップに迷っている方は、まずはオーバーラッピンググリップからスタートすれば大きな問題はないでしょう。

インターロッキンググリップ

左手の人差し指と右手の小指を絡めるように固定してグリップするグリップ方法が、インターロッキンググリップです。

こちらもオーバーラッピンググリップ同様、右手の効き過ぎを抑える効果があります。右手小指と左手人差し指が使いにくくなることで余分な力をセーブする、パワーヒッター向けのグリップです。

プロゴルファーのタイガー・ウッズや石川遼などもこのインターロッキンググリップを採用しています。

グリップと両手の一体感を求めるゴルファーのほか、手の小さい人にも向いているグリップです。

テンフィンガー(ベースボール)グリップ

すべての指を使ってグリップするのがテンフィンガーグリップです。

一般的なテンフィンガーグリップは、前述の2種類のグリップ同様左手の親指をグリップ上面に沿わせ、右手のひらでその左親指を包み込むように握り込みます。

一方、野球のバットを握るように、左手の親指もグリップを握るように巻き付ける形のグリップもテンフィンガーグリップと呼ばれますが、このような形をテンフィンガーとは分けてベースボールグリップと呼ぶこともあります。

オーバーラッピング、インターロッキングは左手の人差し指と、右手の小指を重ねたり絡めたりして握ります。

テンフィンガーグリップでは、上記前者の場合は、オーバーラッピング、インターロッキング同様指同士が重なりますが、後者のベースボールグリップの場合は指同士が重なりません。

このグリップ方法は、右手が効かせやすくグリップに力が入りやすいのがメリットです。

ゴルファー全体としては少数派のグリップになりますが、勝みなみが前者のテンフィンガーグリップ、時松隆光が後者のベースボールグリップを採用していることで知られています。

両腕を自然に垂らした時の左手の角度でグリップする

ゴルフグリップでは、自分に合ったグリップの形を見つけることが重要です。

基本は、前傾して両腕を脱力して垂らした時に、自然にぶら下がった左手の位置、角度、ひじの向きでグリップすることが、自分の身体の構造に合った基本の左手のグリップになります。

左手は、人差し指と、小指の下の手のひらの腹の部分でクラブを支えます。手のひらで巻き込むように握り込まず、指を引っ掛けるようにして握ります。

親指は、手の甲の向きに関係なく、グリップの真上に置き、人差し指との間を締めます。小指・薬指・中指の3本だけでなく、人差し指と親指でもしっかりつまんで握るようにします。

右手は手のひらをターゲットに向け、握手する形で

一方右手は、左手の角度にかかわらず、右手のひらをターゲットに正対させ、握手をする形で握ります。こうすることで、ボールに効率良く力を伝達することができます。

左手親指を押さえる右手の持ち方はスイングに合わせて2通り

右手のひらをどのようにして左手と合わせてグリップしていくかは、スイングの特徴と密接に関係があります。

手首を積極的に使っていくスイングの「リスト派」の場合は、右手の指先でグリップを握ると、手首を上手く使えるようになります。

一方、手首をあまり使わない「ボディターン派」の場合は、右手のひらをグリップに密着させるように握ると、スイング中の手首の角度が安定します。

左手の向きで分類されるグリップの呼び方

ここまで、各個人に合った理想的なグリップの方法を解説してきました。

特に、左手の甲の向きは、自身の骨格に合わせてグリップの向きを決めることが重要ですが、この左手の向きによってグリップの名称が分かれているので、以下で紹介していきます。

フック(ストロング)グリップ

現代の大型ヘッドのゴルフクラブと最もマッチすると言われているのが、フック(ストロング)グリップです。

体の正面から見た時に、左手の拳が上から2~3個見えているのが特徴です。

ボールを最もつかまえやすく、フェースローテーションをあまり行わないスイングとマッチすると言われているのが、このグリップです。

ウィーク(スライス)グリップ

体の正面から見た時に左手の拳が1個、もしくはほとんど見えない状態のグリップをウィーク(スライス)グリップと言います。

このグリップ方法は、現在のような大型ヘッドではなく、かつてのヘッドの小さなドライバーのフェースを開いて閉じる、フェースローテーションを多くしてインパクトする打ち方にマッチするグリップと言われています。

そのため、現代のゴルフクラブ(特に大型ヘッドのドライバー)との相性は決して良いとは言えないかもしれません。

スクエア(ニュートラル)グリップ

ストロンググリップとウィークグリップの中間の握り方がスクエアグリップです。

体の正面から見た時に、拳が1、2個程度見えているのが特徴です。

パターのグリップいろいろ! バリエーションも千差万別

iStock.com/isogood
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グリップと言えばドライバーやアイアンだけでなく、パターのグリップ方法にもいろいろな種類があります。

ゴルフスイングでは飛距離や方向性を出すために、ある程度決まった形が推奨されています。しかしパターのグリップに関しては、極論「入ればいい」わけで、基本となるグリップはあるものの、個性的なグリップ方法もたくさんあります。

パッティングの距離感は絶妙な力加減を出す必要がありますので、基本の形を自分なりにアレンジをする方も多く、もっともフィーリングがいいグリップを探してみてください。

逆オーバーラッピンググリップ

通常のゴルフスイングをする時に基本となるオーバーラッピンググリップで、重なる指を逆転させたグリップが逆オーバーラッピンググリップです。

ショットの時よりも右手を使わせないために、右手小指の上に左手人差し指をかぶせるグリップ方法です。

この逆オーバーラッピンググリップがパターグリップの基本と言われています。この変形として、ショットのグリップ感覚をそのまま引き継ぐために、通常のオーバーラッピンググリップを採用しているゴルファーも少なくありません。

クロスハンドグリップ

ゴルフのグリップと言えば左手が上、右手が下、というのが常識ですが、パターに限ってはこの常識が当てはまりません。

そんな、手の上下をひっくり返したグリップがクロスハンドグリップです。

パッティングストロークが安定しやすくなり、インパクトやボールの転がりが安定するとも言われています。

ゴルフ界で“帝王”と呼ばれているジャック・ニクラウスも「生まれ変わったらパッティングはクロスハンドグリップにしたい」と語っています。

通常のグリップがしっくりこないという悩みがある方は、クロスハンドグリップを試してみる価値は十分にあるでしょう。

クロウグリップ

左手はそのままで、右手をひっくり返して右手の甲を正面に向けるような形でグリップしたのがクロウグリップです。

このクロウグリップのメリットは、ヘッドを真っすぐ後ろに引いて、真っすぐ前に押し出す感覚を出しやすい点です。

右手を強く握るクセがあって、それが原因でミスパットが多くなっている方に、クロウグリップは適していると言えます。

アレンジいろいろ! 変則グリップ

パッティングでは、とにかく距離感が合って、カップに入ればいいのですから、自分なりにアレンジを加えて変則的なグリップをしているゴルファーも少なくありません。

人差し指を立てるようにグリップをしたり、両手の間隔をあえて詰めたり広げたり、ゴルファーによって実にいろいろなアレンジが見られます。

あなたも、自分にとってベストなフィーリングが得られるようにいろいろな方法を試すなど、工夫を凝らしてみましょう。

ショットのグリップは長く持つ? 短く持つ?

クラブのグリップは、握り方だけでなく、長く持つか短く持つかによってもショットにも影響が出ます。

まず通常のスイングでは目いっぱい長く持つゴルファーも多いでしょう。

通常の場合はこれで大丈夫なのですが、問題なのは小さくコンパクトにスイングしたい時。そんな時は短く持つことが大切です。

例えばディボット跡にボールが入った時や低いボールを打っていきたい時、狙いどころが狭い時などがこれに当たります。

大振りせず、コンパクトなスイングで確実に当てていきたい時は、クラブは短めにグリップするようにしましょう。

グリップのルールについて

iStock.com/Shaun Roy
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ゴルフクラブの握り方については、ルールはありませんが、やはり基本を抑えておくのがショットを安定させる秘訣です。

握り方についてのルールはないものの、ゴルフグリップについては用具規則に定められているので確認しておきたいと思います。

まずグリップのルール違反となるのが、雨天時に滑り止めテープを付けることや、スイングの補助となるような形状とすることです。

そのため元々あるグリップに滑り止めテープを装着することはもちろん、毎回同じグリップができるようにグリップにへこみを付けたり、特定の面をフラットにしたりすることはルール違反となります。

パターのグリップ以外のドライバーやアイアンなどのゴルフクラブの断面は、円形でなければいけないと定められています。ただ1つバックライン(グリップの裏側にある出っ張り)については、スイングの補助となるような形状に該当しますが、慣例上認められているようです。

パターグリップは個別にルールが定められている

パター以外のゴルフクラブはグリップの断面が円形である必要がありましたが、パターは円形でなくても大丈夫です。

断面が四角になったものや、親指があたる部分がフラットな形状になっているものまで、実にたくさんのグリップが販売されています。

また形状もストレート型の「ノンテーパー型」、先が細くなっている「テーパー型」のグリップも存在します。太さや重さもいろいろな種類が揃っています。

多くの人が自分にピッタリのパターグリップを見つけられるように、多くのメーカーが様々な形や重さのパターグリップを販売しています。

ゴルフグリップのマメ知識!

iStock.com/vizion-photography
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ゴルフのルール上、使ってはいけないグリップや形状はありますが、ルールの中であればいろいろな素材や重さ、太さなどを試すことができます。

ここでゴルフグリップにはどんなものがあるのか、素材や口径、コードについてなど細かいポイントをご紹介したいと思います。

ゴルフグリップの素材

ゴルフグリップにはいくつか素材があります。素材別に紹介していきましょう。

一般的な素材がラバー(ゴム)素材のグリップ。安く購入ができ、グリップ力も申し分ありません。

使い勝手も良く、最もバランスの良いグリップ素材と言えるでしょう。

またこのラバー素材にコードという糸を混入させて成型した、コードグリップと呼ばれるものがあります。

握り心地は固めで、グリップを強く握る方でもねじれに強く、しっかりした感触が得られます。また雨や手汗にも強く、濡れたグリップでも滑りにくいのが特徴です。

全体的にコードが入っているものや、半分だけコードが入っているハーフコードと呼ばれるグリップもあります。

もう1つはエラストマー素材のグリップで、材料や配合によって柔らかさを調整できるのがエラストマーグリップの特徴です。

ゴルフグリップに使用される場合は、柔らかく手にしっとりと吸いつくような感触のソフトなグリップが多い傾向にあります。

ギュッと握るとその部分がへこむような感触があって、手が乾燥している方でも滑りにくいメリットもあります。また色を付けやすいため、カラーバリエーションがたくさんあることも特徴です。

また、一般的に寿命が約1年と短く、硬化しやすいラバー素材のグリップに対して、耐久性が高い点もエラストマーグリップのメリットです。ただし、その分、ラバーグリップに比べて割高な製品が多くなっています。

最後に、最近ではめっきり少なくなりましたが、革巻きグリップも存在します。昔のオールドクラブにはこの革巻きグリップが多く見られました。

グリップはバックラインあり? なし?

ゴルフグリップには、毎回同じ向きでグリップできるように、グリップ背面にラインが入ったものがあります。

「バックライン」と呼ばれるものですが、好みによって使い分けても構いません。

例えばフェースを開いたり閉じたりして、コントロールをするようなショートアイアンやウェッジについてはバックラインなしを選択。

毎回同じ向きでグリップができて、フェース向きを安定させたいドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ、ロング/ミドルアイアンについてはバックラインありを選択、というように分けるというセッティングもアリです。

また、スライスやフックを矯正するために、あえてバックラインをグリップの真下からずらして挿入する、なんていうテクニックもあります。

どちらを選んでもゴルフ規則では問題はありません。グリップのバックラインの有無は、統一しても、混在させても問題ありません。

ただし、バックラインありのグリップを使用する場合、たとえばアイアンセットすべてをきっちり正面に向けて挿したり、同じような傾きを付けて挿したりするには、高度な技術が必要です。

バックラインなしのグリップの場合はそれほど神経質になる必要はありませんが、バックラインありのグリップを装着する場合は専門店にお任せしたほうが安心かもしれません。

ゴルフグリップの口径って何?

ゴルフグリップには口径があります。

表記は「M60」のような表記になっており、英字ではMが男性用、Lが女性用を表し、数字は 内径のサイズを表しています。

58、60、62というサイズが一般的で、それぞれ0.58インチ、0.6インチ、0.62インチとなります。

使い分け方としては、異なるシャフトの径に対して、グリップもそれぞれに合った数字を選ぶのが普通です。

ただし、これはあくまでも基本。内径の差を利用してシャフト径が60のものに、内径が狭い58サイズのグリップを挿してグリップを太く仕上げるようなカスタムもできます。

ちなみに、内径が小さいということはグリップの厚みが大きいということなので、数字が小さいグリップほど、シャフトに装着した時に太くなります。

グリップ重さも様々、バランスの変化に注意

ゴルフのグリップを交換したことがないという方の中には、無頓着な方も多いかもしれませんが、ゴルフグリップにも様々な重さがあります。

クラブを購入した時に元々装着されているグリップは50グラムのものが一般的ですが、交換用のグリップでは、30グラム台の軽量グリップから60グラムを越えるものまで、様々な重さのものが市販されています。

グリップの重さが変わってしまうと、クラブのバランスが崩れてしまい、スイングのしやすさやショットのリズムに影響が出る可能性があります。

グリップを交換する場合には、現在使っている他のクラブや、これまで使っていたクラブのグリップと同様の重さなのか確認して交換するのがいいでしょう。

もし1本だけグリップを交換することになり、さらにグリップの重さがわからない場合には、交換前にクラブの重さを計測しておきましょう。

滑りにくさに違いが出る! グリップのお手入れ方法

ゴルフのグリップは、ラバーにしろエラストマーにしろ、時間が経過するにつれてどんどん劣化していきます。そこに土ぼこりや汗などが付着していくと、劣化はさらに進んでいきます。

そんなゴルフグリップの劣化を食い止めるためには、日々のお手入れが大切です。

毎回とは言いませんが、月に1回程度はゴルフグリップのメンテナンスをしてあげましょう。

グリップのお手入れ方法は、簡単に済ませるなら硬く絞った雑巾で水拭きをして乾燥させておくだけでも大丈夫です。

さらに丁寧にお手入れをするなら、中性洗剤とスポンジでグリップ部分を洗って上げましょう。この時、グリップエンドについている穴から水が入らないように注意するのが、グリップを水洗いする際のコツです。

この穴はグリップを装着する時の空気穴になっており、シャフトの中とつながっています。グリップエンドの空気穴から水が侵入してしまうと、シャフトの中に水が入り込んでサビなどの劣化につながる恐れがあります。

これを防ぐには、その穴にテープなどを貼ってから水洗いをするようにしましょう。

ゴルフ場にあるマーカーのような、細い棒状のものを刺しておいてもいいのですが、シャフトに水が侵入しないようにグリップの下巻き用の両面テープで穴をふさいでいるケースもあります。

棒状のものを刺し込んでしまうと、この両面テープに穴を開けてしまう場合もあるので注意しましょう。

グリップ交換のやり方

グリップは少しずつ劣化をしていきます。劣化したグリップは滑りやすくなりますし、滑りやすくなると、強くグリップを握るようになってしまいます。

するとスイング時に余計な場所に力が入って、ミスショットを誘発する原因にもなります。

耐久性には一応の目安がありますが、もちろんグリップの強さや使用頻度によって人それぞれです。ラバーグリップなら、できれば1年に1回くらい、エラストマーグリップなら2年に1回はグリップを交換したいものです。

ゴルファーの中には、グリップがつるつるになっても交換せずに使い続けている方もいますが、ゴルフショップなどで売っているグリップ交換セットを使用すれば自分でも簡単にグリップ交換できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ただし、こちらはグリップの向きにそれほど神経質になる必要のない、バックラインなしのグリップを装着する方にはおすすめできますが、バックラインありのグリップを装着する場合は、専門の業者に頼んだほうが無難でしょう。

それではセルフでグリップ交換をする手順を確認してみましょう。

ステップ1:古いグリップを外す

最初に古いグリップを外していきます。グリップの端を少しめくってはさみやカッターで切り開いていけば簡単に外せます。

ステップ2:シャフトについた両面テープをきれいにはがす

ゴルフのグリップは両面テープでシャフトと接着されています。シャフトからグリップを外した時に、古い両面テープがシャフトに残っていますのでこれらを丁寧に取り除きましょう。

中には両面テープがびっしりと張り付いているケースもあって、指先が痛い時もありますが、ここは仕上がりの美しさのためです。丁寧に両面テープを外していきましょう。

市販のシールリムーバーや除光液などを使用したり、ドライヤーで温めたりすると、きれいにはがしやすくなります。

ステップ3:両面テープを巻く

どこまでグリップが挿さるかシャフトに印を付けたら、その部分に両面テープを巻いていきましょう。

シャフトと平行に両面テープを貼る「立て巻き」と言われる方法と、らせん状に両面テープを巻く「らせん巻き」と言われる方法があります。

どちらも粘着力には代わりはないので、お好みの方法で大丈夫です。

この両面テープの下巻きでグリップの太さを出すこともできますので、二重、三重に巻いてグリップの太さを調整する方もいます。

両面テープを巻き終わったら、両面テープの保護シートをはがしておきます。

ステップ4:新しいグリップの中に溶剤をまんべんなく入れる

新しいグリップの中に溶剤をたっぷり吹き付けておきます。この時グリップエンドにある空気穴を指で抑えて、反対側の手でグリップの口が空いているシャフトの挿入側を押さえます。

あとは全体に溶剤が行きわたるように上下左右に振れば、溶剤がシャフトの内側全体にしっかりといきわたるでしょう。

ステップ5:両面テープに溶剤を垂らす

ここでグリップの中に残った溶剤を、シートをはがした両面テープ全体に垂らしていきます。

ここからは、溶剤がどんどん乾いていってしまいますのでスピードが勝負です。

ステップ6:グリップを押し込んでいく

グリップ内の溶剤だけでなく、ケチらずたっぷりと両面テープに溶剤を付けましょう。スプレータイプの溶剤の場合、「多過ぎるかも」と思うくらい吹き付けることが、失敗しないポイントです。

溶剤を全体に塗布できたらグリップをシャフトに押し込んでいきます。空気穴をふさがないように押し込んでいけば、さほど力は必要なくゆっくりと入ってくれます。

ただし、時間がかかってしまったり、溶剤の付け方が少なかったりした場合、なかなかシャフトがグリップに入っていかず、装着失敗なんてことになりかねないので注意しましょう。

ステップ7:ロゴなどの位置を調整する

最後までグリップを押し込んだら、グリップのロゴの位置を微調整しましょう。

特にバックラインがついているものや、パターグリップについては、グリップが入る角度が変わるとフェース向きやストロークに影響が出る可能性がありますので、慎重に位置の微調整をしましょう。

ステップ8:一晩放置したらグリップ交換の完成

グリップの調整ができたらそのまま一晩放置すると溶剤が乾燥し、グリップ交換の完成です。セルフでグリップ交換をしてもちゃんと両面テープが装着されていれば抜けることはありません。

ゴルフ用の両面テープと溶剤、新品のゴルフグリップがあれば、意外と簡単にグリップ交換ができます。

ゴルフの基本となるグリップにもこだわってみよう

ゴルフグリップについていろいろな視点からお話してみました。

ゴルフの上級者で、グリップをおざなりにしている人はほとんどいません。

グリップが変わればスイングにもいろいろな影響が出てきますので、上達するためにもグリップにもこだわってみてください。

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