良いスコアで上がりたくて、常にピンを狙ってゴルフをしている人は多いのではないでしょうか。
実は、100切りを狙う初心者の場合、あえてピンを狙わないほうがスコアがまとまると言っても過言ではありません。
そこで今回は、100切りをするために欠かせない、ピンを狙わないコースマネジメントについて紹介します。
目次
ピン狙いは自滅につながる
パー4(ミドルホール)の2打目やパー5(ロングホール)の3打目でピンに寄せてバーディを取りたいという思いは誰にでもあると思いますが、ピン狙いは自滅につながる可能性が高くなります。
ピンを狙うことで起こる可能性のある事象を3つ見てみましょう。
ハザードにつかまる
ピンを狙って打っていったところ、バンカーやクリークなどのハザードにつかまった経験はないでしょうか。
多くの初心者は、ピンを一直線に狙っていってしまうため、ピンとボールの間に存在するハザードを無視してしまいがちです。
しかし、ナイスショットの確率の低い初心者は、狙った距離が打てずにグリーンまで届かず、手前にあるハザードにボールが吸い込まれていってしまうのです。
クリークやバンカーにボールを入れてしまって、1打以上余分にスコアを重ねてしまう人も多いことでしょう。
自分のボールとピンまでの間にハザードがある状況では、無理にピンを狙っていくのではなく、ハザードのない方向に打ち出すのも戦略のひとつです。
また初心者にとって、夏の深いラフも十分な障害になる可能性がありますので、コースのどこに何があるかをしっかりと把握した上で打っていくようにしましょう。
難しいアプローチが残りやすい
ピンを狙っていってグリーンを外した場合、ピンまでの距離が短いアプローチが残ることが多くなります。
実はピンまで数ヤードという短い距離のアプローチは、トップやダフリなどのミスが出やすくなり、難易度が高いのです。
グリーンの外でもパターで打てるようなライであれば良いですが、それならば始めからピンから離れていても、パターで打てるグリーン上にボールを置くように意識していきましょう。
奥からのアプローチや下りのラインが残りやすい
ピンを狙って打っていくと、奥からのアプローチや下りのラインが残ってしまう可能性があります。
初心者の中には、最初からミスショットすることを計算に入れて、少し大きめの番手で打つということをする人が少なくありません。
しかし、そんな時に限ってナイスショットしてしまい、グリーンをオーバーしたり、グリーンに乗っても下りのラインが残ったりしてしまいがちです。
アプローチやパッティングは上りのラインを残したほうが簡単なので、できるだけ奥からのアプローチや下りのラインには付けないようにしましょう。
そのためには自分の各番手のナイスショットしたときの距離をしっかり把握しておいて、ナイスショットしたときにピンをオーバーしない番手を持って狙っていくことが大切です。
ベタピンではなくグリーンに乗せることを考える
上記で紹介したように、ピンを狙ってショットを放つと、ハザードにつかまったりグリーンからこぼれたときに難しいアプローチが残ってしまったりして、スコアが崩れやすくなり、結果的に100切りからも遠のいてしまうでしょう。
ギリギリを狙ってミスをしてしまうよりは、グリーンの安全なところに乗せて、距離があってもバーディパットやパーパットを打つほうが、スコアアップにつながります。
どこに乗せようか迷ってしまう場合は、グリーンセンターがおすすめ。
グリーンのセンターを狙って打てば、多少左右にボールがブレてしまったとしても、乗る確率が高くなります。
ベタピンで狙っていこうという気持ちは大切ですが、100切りを目指す今は、まずはグリーンに乗せることを考えていきましょう。
ピンを狙える状況
そうは言っても、ピンを狙って打っていき、それが成功したときの快感は何物にも代えがたいものがあります。
何が何でも安全策というわけではなく、時には大胆にピンを狙っていくことも考えてみましょう。
距離とライ、2つの目安について見ていきます。
距離
まずは、グリーンまで残り何ヤードであればピンを狙ってもいいのかについての目安です。
その距離は、ズバリ100ヤード以内。
もちろん個人差はありますが、ショートアイアンで打てる100ヤード以内であれば、大幅にブレることなく、ハザード超えの場合もしっかりとボールを上げて打っていけるのではないでしょうか。
スイングが安定し、もっと長い距離でも高い精度で打っていけるようになったときに、自分の中の狙ってもいい距離を伸ばしていくといいでしょう。
ライ
次に考えなければいけないのはライです。
ずばり、練習場のように平坦なライから打てる場合は、大胆に狙っていってみましょう。
逆に、いくらショートアイアンで狙える距離でも、傾斜から狙って打つのは上級者でも簡単ではありません。
傾斜の強いライから打つときは、直接ピンを狙わず、より安全な方向へボールを運ぶようにしましょう。
グリーンまでの間にハザードがある場合
初心者だけでなく上級者も警戒するシチュエーションとして、グリーンまでの間にハザードがある場合があります。
例えば、ピンがハザードを越えたギリギリの場所に切られている場合、大きめのクラブを持って打つことも選択肢に入れましょう。
結果的に下りのパットが残ったとしても、ハザードに入れるよりはパターで打てたほうがスコアがまとまる可能性が高くなります。
なので、グリーンまでの間にハザードがある場合は、あえて大きいかもしれないと思うクラブを持って打っていきましょう。
もう1つの考え方は、レイアップです。
ミスショットをしてハザードに入りそうだと感じたときは、思い切ってそのハザードまで届かない番手で打つことも選択肢に入れておきましょう。
パーオンやボギーオンは難しくなりますが、結果として大叩きをせず、スコアを守ることができるでしょう。
あえてピンを狙わない方法で100切りを達成しよう
グリーンまでの距離が狙える距離の場合、特に初心者はついピンしか見ずにクラブを振ってしまいがちです。
しかし視野を広げてよく見ると、グリーンの手前にはバンカーやクリークなどが設置されていたり、すぐそばに深いラフが待ち構えていたりと、グリーン周りにはスコアを落とすためのワナが張り巡らされています。
あえてピンを狙わないことで、このようなワナを回避すれば、大叩きする回数も減っていき、自然とスコアが良くなっていくことでしょう。
どこにボールを置けば次のショットが打ちやすいかをしっかりと考えることが、100切りを目指すうえでとても重要なことを覚えておいてください。