せっかくゴルフを始めたのだから、もっと上手くなりたい。どうしたら、スコアが良くなるのか……。ゴルファーにとって、永遠のテーマですよね。初心者の間は、たくさん叩いてしまいますが、考えようによっては、伸びしろも多いということ。ほんの少しのことに気を付けるだけで、大きくスコアアップできる可能性も大なんです。ここでは、そんな気を付けたいポイントについてご紹介します。
目次
スコアカードに自分のプレーの情報を書き込む
ゴルフで大叩きをしてしまうのには、原因があります。OBを打ったのか、池ポチャをしたのか、はたまたチョロが続いたのか、アプローチでグリーン周りを行ったり来たりしたのか、パターが入らなかったのか……などなど。状況によってその理由は様々ですが、何かしら原因があるはずなのです。
まず、それを把握しましょう。できれば、スコアカードにはただスコアを書き込むのではなく、そのプレーの記録になる情報を書き込むのです。
ティーショットがどこに行ったのか、2打目以降は、どのクラブで打ったのか、パット数はいくつだったのか……普通のスコアカードに書き込むのが難しい場合は、スコアカードを2枚用意して、1枚を自分の記録用にして、他の人のスコアを書き込む欄にそういった情報を書き込んでみましょう。
最初は時間がかかってしまうかもしれませんが、あくまでもできる範囲で大丈夫。そのうち、自分のショットの内容をちゃんと記憶できるようになって、ホールアウト後に思い出して記載できるようになるはずです。
最初は、ティーショットはフェアウェイに打てたか、OBや池ポチャはあったか、パット数はいくつだったか? これくらいをメモしておけば、参考になるはずです。
余裕が出てきたら、フェアウェイを外した際に左右どちら側に外したかを記録しておくと、自分のミスの傾向がわかり、練習する際の課題にもなります。
スコアカードをよくみると、マスが2つに分かれていますよね。これは、左側にそのホールのトータルスコア、右にパット数を書き込むためなのです。パット数を把握することはスコアアップのための第一歩と考えましょう。
記録を元に自分の苦手を把握しよう
ラウンドのデータを元に、スコアがまとまらない原因を探ります。フェアウェイキープができていないのであれば、ティーショットを安定させることが改善策になります。
フェアウェイはキープしているのに、グリーンオンまでに打数を要しているのであれば、2打目以降のミスが多いということですから、フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンショットの練習を多めにします。
また、パッティングが3とか4になっている場合は、パターが入らないことでスコアを崩しています。または、パッティングはもちろんですが、アプローチが寄らないことで、パッティング数が増えている可能性もあります。アプローチとパッティングの練習を心がけましょう。
フェアウェイが広く、距離の短いコースをラウンドする
ゴルフ場は同じパー72でも、コースによって難易度が異なります。初心者の間は、できるだけ、スコアが出やすいコースを選んでラウンドするようにすると、スコアアップにつながります。
フェアウェイが広く、距離が短く、平坦。ハザードが少ない……こういったコースはいいスコアが出やすいので、狙い目です。
ゴルフ場予約サイトのコース紹介や口コミを見ると、そのコースの難易度がだいたいわかるので、参考にしてみましょう。
また、ラウンドするコースが、どんなレイアウトなのかを事前に知っておくことも、大切です。キャディさんなしのセルフプレーでラウンドする時は、見えないところにペナルティエリアがあっても、わからないことがあります。ナイスショットできたのに、ペナルティエリアに行ってしまった……ということも少なくありません。
最近では、コースレイアウトがカートに装備されたモニター画面に表示されていることも多くなりました。そういったカートではない場合も、自身がGPSタイプの距離測定器があれば、事前にどこを狙ってショットを打てば良いのか、狙い場所を決めやすくなります。
「そんなに思い通りに狙ったところに打てないから、測定器は必要ない」という人もいますが、コースの情報を事前に知っておくか否かで、スコアは大きく変わります。
プロでもキャディさんのアドバイスでスコアが大きく変わります。初心者でもコースの状況、狙い場所を知っておくだけで、スコアは縮まるはずですよ。
上級者とのラウンドや、プロのラウンドレッスンを積極的に行う
気の合う仲間同士で仲良くワイワイとラウンドすることも楽しいですが、時には勉強のために上級者とラウンドさせてもらうと、多くのことが学べます。もし、周囲にシングルプレーヤーがいる場合は、「勉強させてください」とお願いして、一緒にラウンドしてもらいましょう。
いろいろ教えてもらいながらラウンドしたいというのであれば、プロのラウンドレッスンを受けてみましょう。レッスンですから、いろいろなことを教えてもらえますし、練習場では遭遇することのない状況でどのように対処すれば良いのか、実戦で学ぶことができます。
ラウンドレッスンは、練習場でスイングを見てもらうレッスンと同じかそれ以上くらい、自分のスキルアップにつながります。また、そこで教えてもらったことをきっちり復習していくことで、どんどんゴルフがレベルアップしていきますよ。
マネジメントを考えながらラウンドする
ラウンドレッスンを受けると、コースマネジメントという考え方が身に付きます。例えば、林の中に打ってしまった時にどういう対処をするのか。横に出すのか、果敢に狙っていくのか、そういったことも大叩きをしないためには重要なファクターです。
ホールの形状によって、ティーショットをドライバーで打つのか、それ以外のクラブで打つのかを考えることも、コースマネジメントの1つです。例えば、左に大きく曲がっている(ドッグレッグしている)ホールで、ドライバーで打ってナイスショットしたら奥まで突き抜けてしまうこともあります。でしたら、ナイスショットしても奥のラフまで届かないクラブを選んでティーショットをする……。このように、その場その場でどこを狙えばいいのか、どのクラブを使えばいいのかを考えてプレーすることがマネジメントです。常に次に打つショットのことを考えながら、最善手は何かを考えながら打っていくのです。
そういった考え方ができるようになると、徐々にレベルアップしていくでしょう。
3パットしないように自宅で毎日、パター練習をする
ショットの練習は、練習場に出かけないとできませんが、パッティングの練習は練習用のパターマットなどを購入すれば、自宅でもできます。
プロでもそうですが、パッティングに自信が持てると、ショットの内容も良くなって、自然にスコアアップにつながることも少なくありません。
初心者の間はパッティングのストロークが安定せず、3パットや4パットが当たり前でしょう。しかし、すべてのホールで2パット以内に収めることができたら、スコアは大きく縮まることでしょう。
初心者を含め、多くのアマチュアゴルファーは、ドライバーショットなどの大きく飛距離を出すための練習に力を注ぎがちですが、スコアアップに直結するのは、パッティングです。自宅にパターマットを用意して、練習を繰り返し、自信を持って、パッティングできるようになりましょう。目に見えてスコアが良くなっていくことがわかるはずです。
練習場ではアプローチ練習にも時間をかけて
パッティングと同様にアプローチの上達は、スコアアップに直結します。長いクラブの練習も大切ですが、アプローチの練習にも重点をおきましょう。
どのクラブでどれくらいの振り幅で打つと、これくらいの距離が打てる……という距離感を身に付けるには、とにかく球数を打って、自分の中に染み込ませることが重要です。
この練習では、同時に、いつも同じ距離が打てるようになるという再現性も身に付きます。
ドライバーをかっ飛ばすのは快感ですが、スコアを気にするのであれば、アプローチ練習にもじっくり取り組んでみましょう。
アプローチとパターに自信が持てるようになると、自然にほかのショットも良くなります。それは、アプローチとパターで何とかなると考えられるようになると、その前のティーショットや2打目のプレッシャーが緩和されて、力んでミスをすることが減るからです。
豪快なティーショットも1打なら、短いパットも同じ1打です。小技を磨いて、スコアアップを目指しましょう。