打ちっぱなしへ行った時に、ただ闇雲にボールを打つだけではなかなか上達は望めません。
ゴルフ初心者だとしても、どんな練習をするのか、どんな課題を持ってボールを打つのかが、上達にはものすごく大切なポイントです。
ゴルフ初心者が上達するための、打ちっぱなしでの練習方法を紹介していきます。
目次
飛ばすだけが練習じゃない！ 課題を決めて打とう
打ちっぱなしへ行くと、ブンブンとクラブを振り回して遠くへ飛ばすだけだったり、フルスイングをしてナイスショットを打つだけが目的のように見える人を見かけます。
ボールを遠くまで飛ばしたり、アイアンで芯を食った当たりの感触を味わったりするのはものすごく気持ち良く、気分は最高です。
しかし、気持ちいいのと、ゴルフの上達へつながるのとでは話が別です。
打ちっぱなしでは、目一杯フルスイングばかりするのではなく、しっかりと課題を決めて練習することがおすすめです。
ゴルフ初心者が課題を持って練習するのはなんだか難しそう、と初心者は考えてしまいがちですが、初心者だからこそ課題を持って練習していきましょう。
課題を持って取り組むことが、ゴルフ初心者が上達する近道です。
スイングの注意点を確認しながら1球1球大切に
ゴルフ初心者の方が練習する時は、レッスンやYouTubeのレッスン動画、メディアでの記事を見て注意点を確認しながらということが多いと思います。
そこで自分が注意したいポイントを1つ1つ確認しながら、正しいフォームでボールを打っていくようにしましょう。
最初は頭で考えながら、鏡などで角度や動かし方を確認しながらの練習になるはずなので、1球打つのに時間がかかってしまうケースもあります。
しかし体がゴルフスイングを覚えてくると、自然と正しい動きができるようになってくるので、それまでは時間をかけて1球1球大切に、丁寧にボールを打っていきましょう。少しずつ動きやスイングがスムーズになってくるのが実感できるようになってくるでしょう。
打ったボールの結果よりもスイングの形にこだわってみよう
打ちっぱなしへ行くとナイスショットが打ちたくなるものです。これはゴルフ初心者だけでなく上級者でも同じですが、打ちっぱなしでは打球の良し悪しよりもスイングの形にこだわってみてください。
実際のゴルフラウンドへ行った時には打球の結果がすべてです。しかし練習場では打球の結果がスコアに直結するとは限りません。
そのため、正しいフォームで練習することに重点を置いて、再現性の高いスイングを身に付ける意識が大切です。
例え結果が悪くても、ミスの少ないスイングが身に付いてくれば自然とナイスショットの確率が高くなってきます。
ミスショットを気にせず、体をきちんと動かせたかどうかに集中して練習してみてください。
初心者の内は持っていくクラブを厳選するのも1つの手
ゴルフを始めたばかりの初心者のうちは、あえていろいろなクラブを練習せず、持っていくクラブを厳選して、特定のクラブだけを練習するのも1つの手です。
使うクラブによって長さや飛距離が変わってくるので、スイングの感覚がずれてしまいやすいからです。
ある程度スイングが固まるまでは、自分が決めたクラブを数本だけ選んでみてください。そのクラブだけを重点的に練習をすすめて、スイング作りを進めてみましょう。
おすすめしたい、持っていくクラブは？
例えばゴルフクラブを数本だけ持って打ちっぱなしへ行く場合、おすすめしたいクラブは7番アイアンとピッチングウェッジの2本です。
そこにアプローチ練習をするならサンドウェッジやアプローチウェッジが加わります。
長いクラブでは、コントロールが難しくなりますし、後述するハーフショットもちょっとやりにくくなってしまいます。
ゴルフスイングを覚えるのに最適で、ある程度扱いやすいこの2本。打ちっぱなしにクラブを厳選して持っていく場合には、ぜひおすすめしたいクラブです。
ゴルフ初心者がやるべきおすすめ練習方法
ここでは、ゴルフ初心者だからこそ打ちっぱなしでぜひやってもらいたい練習方法を紹介します。
上級者やプロゴルファーのように、かっこよくビシッ！ とスイングができるようになるには、基本はものすごく大切です。
そこで、ここで紹介するゴルフスイングの基本が詰まった、おすすめの練習方法をぜひお試しください。
ちなみに上級者やプロゴルファーこそ、こちらでおすすめしている基礎練習をひたすら繰り返しています。それだけ基本の練習が大切になることを上級者たちは理解しているのです。
逆にアベレージゴルファーになればなるほど、フルスイングの練習ばかり繰り返している傾向が強いようです。基本練習の大切さに気付くことができれば、初心者ゴルファー脱出も目前かもしれません。
距離を決めたアプローチ練習
ゴルフのスコアを良くするためには、グリーン周りのアプローチがものすごく大切です。しかもこのアプローチショットは、小さなスイングでボールを打つため、ゴルフスイングの基本がすべて詰まっていると言っても過言ではありません。
そこでゴルフ初心者は、飛距離を決めてその距離を打ち続けるアプローチ練習をやってみてください。
小さなスイングで振り幅を一定にすることで、基本のスイングを体で覚えられるようになります。しかも小さなスイングですので、飛距離を出したい！ という欲が消えます。
また、決まった距離を徹底的にアプローチで狙っていると、実際のゴルフのラウンドへ行った時に、その得意な距離が役に立つことがあります。
いつも練習で打っている距離が残っていれば、ラウンドでも自信を持ってショットに臨めますよね。
このアプローチ練習は小さなスイングなので、ボールをどんどん打っていけます。そのため打ちっぱなし練習場の打ち放題と非常に相性がいい練習方法と言えます。
小さなスイングを何度も繰り返すこの練習は、正しいスイングを覚えるのにも最適です。
打球の方向を気にしてハーフショット練習
同じく小さなスイングで打っていくハーフショットの練習も、初心者が打ちっぱなしでぜひやってほしい練習方法です。
この時、フォームを気にすることはもちろん、打球の方向も気にして打ってもらいたいと思います。
打ちっぱなしにはところどころに仮想グリーンや看板が設置してあったり、ネットとネットの間の支柱があったりと、目標となるものがたくさんあります。
その目標に向けてハーフショットでコツコツと打っていってみましょう。
この練習には、インパクト時のフェース面の向きを揃える目的があります。ショットの安定性に直結するポイントです。
ハーフショットで方向を揃えられれば、実際のラウンドでも安定したボールが打てるようになるはずです。
使うクラブは好きなクラブで構いませんが、前にボールが飛び出していく感覚がつかみやすい7番アイアンや6番アイアンあたりがおすすめです。
アイアンで低いボールを打つ練習
ゴルフ初心者に打ちっぱなしでやってもらいたい練習方法に、アイアンで低いボールを打つ練習があります。
アイアンのスイングでは、ダウンブローでボールをインパクトするとミスショットが出にくくなります。
しかし初心者には、ダウンブローでインパクトすることはなかなか難易度が高いのです。
そこでおすすめなのが、低いボールを狙って打つ練習方法。低いボールを打つためにはフェースを立ててボールを打たなければいけません。
フェース面を立てる意識でショット練習をしていくと、自然とダウンブローに近づいていき、さらにハンドファーストのインパクトも同時にマスターできるというメリットがあります。
こちらの練習方法も、最初はフルスイングではなく5割から7割程度の力で、低いアイアンショットが打てるように練習してみてください。
低いボールが狙って打てるようになると、初心者から中級者へのステップアップもすぐそこです。
おすすめのクラブはピッチングウェッジです。普通に打つと高いボールばかりが出てしまいますが、ピッチングウェッジで低くボールを打ち出すコツを体に覚えさせましょう。
打ちっぱなしでは課題を持って練習しよう
打ちっぱなしでは、思いっ切り打つのもいいですが、ぜひ課題を持って「上達のための練習」をすることをおすすめしたいと思います。
初心者だからこそコツコツと効率の良い練習を積み重ねて、最短でゴルフの上達を目指していきましょう！
