ゴルフをするためには、ゴルフクラブなどのゴルフ用品が必要です。
しかし、初心者がいざゴルフクラブを購入しようとしても、その種類の多さに、何をどう購入したら良いのかわからない、という人がほとんどでしょう。
そこでこの記事では、ゴルフクラブを購入するための2つの方法と、クラブ選びのポイントについてお伝えします。
目次
単品クラブを買い揃える
ゴルフクラブを購入する1つ目の方法は、単品クラブを買い揃えるという方法です。
キャディバッグに入れて持ち運びできる本数は14本以下と決まっていますが、ゴルフを始めたばかりの人がすべてのクラブを使いこなすことは相当難しいです。
スイングが確立するまでは、7~8本のクラブの準備で十分でしょう。
最低限必要なクラブ
ラウンドをするために最低限必要なクラブは、ティーショットで使用するドライバー、2打目で使用するフェアウェイウッドやユーティリティ、グリーンを狙うアイアン、グリーン周りやバンカーで使用するウェッジ、グリーン上でカップインを狙うパター、の6種類です。
アイアンは7番~9番のアイアンを3本、ウェッジもアプローチ用とバンカー用の2本があると、安心してラウンドができます。
ただし、アイアンは5、6番アイアンから9番アイアンまでとピッチングウェッジを加えた5、6本のセット販売が一般的です。
なので、まずは基本となるアイアンセットを手に入れ、そこに少しずつ必要なクラブを買い足していくやり方をおすすめします。
同じメーカーで揃えたほうが良い?
単品でゴルフクラブを購入する場合、その組み合わせは自由です。
ドライバーはA社、フェアウェイウッドはB社、アイアンはC社、パターはD社……というように気に入ったものを購入してセッティングしても構いません。
そこで気を付けたいのは、クラブやシャフトの重量。
ゴルフクラブは長いクラブほど軽く、短いクラブほど重くなっていると、クラブセットとしてのバランスが取れ、すべてのクラブを同じ感覚で振れるようになります。なので、長いクラブほど軽いシャフト、短いクラブほど重いシャフトが装着されたクラブで揃えるといいでしょう。
目安としては、ドライバーのシャフトが一番軽く、フェアウェイウッドはそれより10グラム前後重いもの、ユーティリティはさらに10~20グラム前後重いもの、アイアンセットはさらに10~20グラム前後重いものを選ぶと、すべてのクラブの振り心地が揃って振りやすくなります。
シャフトのフレックス(硬さ)にも注意が必要です。例えばSRというフレックスであればすべて同じ硬さなのかと言われると、そうではありません。
メーカーやブランドごとにバラつきがあるため、各クラブでブランドを統一しない場合は、全体的なバランスを考える必要があります。
重さの流れを前述のように揃えると、シャフトの硬さも比較的揃いやすくなるので、フレックス表示よりも重量の流れでクラブを揃えることをおすすめします。
クラブセットを購入する
ゴルフクラブを購入するもう1つの方法は、クラブセットを購入するというものです。
クラブセットとは、ゴルフを始める上での「スターターキット」のようなものです。
必要なクラブとバッグ、ヘッドカバーなどがセットになっているので、構成に悩むことなく、そのままラウンドに出かけることができます。
ハーフセット
ハーフセットは、ラウンドをするのに最低限必要なクラブのセットです。
メンズやレディースの初心者用など、おすすめの人向けにセッティングされています。
最低限必要なクラブといっても、セットにはフルセットが収納可能なキャディバッグが付属しているものも多いため、ハーフセットを使用しながら、欲しいクラブを買い揃えていっても良いでしょう。
ゴルフを始めたけれど、今後続けるのかどうかわからないという人は、お値打ちなハーフセットをお試し目的で購入してもいいかもしれません。
フルセット
本格的にゴルフを始めたいという人や、いまとりあえず使っているゴルフクラブから買い替えを考えているという人におすすめなのが、フルセットです。
フルセットを販売するメーカーが、ドライバーからパターまでの流れを考えてセットを組んでくれているため、全体的なバランスが取れたセッティングになっています。自分のスイングに合うものであれば、長い期間使い続けることができます。
フルセットと言うと14本入っているイメージが強いですが、11本~13本などの本数の場合もあります。
そのまま使い続けてもいいですし、自分の成長に合わせてクラブを足したり入れ替えたりしていくといいでしょう。
クラブ選びのポイント
単品なりクラブセットなり、あるものをただ購入するだけでは、それが自分に合ったクラブだとは言えません。
クラブ選びの2つのポイントを見ていきましょう。
シャフトの素材と重さ・硬さ
クラブ選びをする時は、シャフトの素材と重さ・硬さに注目しましょう。
シャフトとは、クラブヘッドとグリップ部分をつなぐ、棒状の部分です。
これには重さや硬さの違いがあり、プレーヤーの体力やヘッドスピードから、おすすめの重さや硬さが変わってきます。体力がなくヘッドスピードが遅い人ほど、軽くて柔らかいシャフトが、体力があってヘッドスピードが速い人ほど、重くて硬いシャフトが合う傾向があります。
素材は大きく2種類、スチール(鉄)製のシャフトとカーボン製のシャフトがあります。スチールのほうが重くて硬く、カーボンのほうが軽くて柔らかくなります。
ドライバーやフェアウェイウッドなどのシャフトの長いクラブは、ほとんどがカーボン製のシャフトになり、アイアンのシャフトにはスチールとカーボンの両方がラインアップされていることが多いです。
硬さの目安はフレックスと呼ばれ、L、A、R、SR、S、SX、Xの順に硬くなっていきます。
初心者の場合、レディースであればLやAシャフト、メンズであればRやSRシャフトなど、柔らかくしなりを感じやすいものを選びましょう。
初心者でも運動経験があって体力に自信がある人の場合は、Sシャフトを最初から試してみても良いでしょう。
ヘッドの選び方
ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンなど、ゴルフクラブの種類にかかわらず、初心者の方はヘッドサイズが大きめのものを選ぶと、ボールが当たりやすく、ゴルフが簡単になるでしょう。
また、ドライバーに関しては、ロフト角選びも重要です。
ドライバーのロフト角は、だいたい8.5度くらいから13度くらいまであります。一般的な体力の女性なら12度~13度、男性の場合は10度~11度のものを選ぶと、球が上がりやすく、やさしさを感じられるでしょう。
たとえ初心者でもある程度の運動経験がある人の場合は、10度以下のものを選んでもいいかもしれません。
予算を設定する
ゴルフクラブを購入するには、費用がかかります。
いくら出して購入するのか、初めに予算を立てておくと良いでしょう。ゴルフクラブの値段は、「ピンキリ」と言えるくらい、幅が大きいです。
ゴルフをするためには、ゴルフクラブだけではなく、ゴルフグローブやシューズ、ゴルフボールなどの消耗品代もかかってきます。
全体的な予算を立て、その中でゴルフクラブに対していくらかけるかを考えましょう。
新品? 中古? それぞれのメリットとデメリット
ゴルフクラブは、新品で購入する方法と、中古で販売されているものを購入する方法があります。
それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
新品で購入
ゴルフクラブを新品で購入するメリットは、最新の機能を搭載したクラブを手に入れることができるという点です。
各ゴルフクラブメーカーが研究開発を競い合いながら、ゴルフクラブは日々進化しています。
特にドライバーは、10年前と比較すると、打ちやすさやミスした時の飛距離の落ち具合や曲がり具合の小ささに驚かされるでしょう。
また、生理的に中古のクラブは受け付けないという人にとっては、未使用品ということ自体がメリットになります。
デメリットとして、価格が高いことが挙げられます。予算に余裕があって今後長くゴルフを続けたいという人は、新品での購入を検討しましょう。
中古で購入
中古で購入するメリットは、なんといっても安いことです。
1~2年前に発売されたドライバーを、新品の半額以下で購入できることもあります。
また、必ずしも自分に合うクラブが新品にあるかどうかはわかりません。中古クラブを視野に入れると、過去に販売されたモデルも対象となるため、選択肢が数十倍に広がります。
ある程度売れたモデルであれば、インターネット上にそのクラブのレビューがたくさん残っているので、どのようなクラブか実際に打たなくてもある程度把握できることもメリットの1つです。
ただし、中古なので当たり前ですが、傷や汚れがついていたり、メーカーの保証が受けられないというデメリットがあります。
手軽にゴルフクラブを入手したいという人は、中古クラブから検討してみてはいかがでしょうか。
ゴルフクラブを購入して練習やラウンドに行こう!
ゴルフ初心者にとって、ゴルフクラブの購入は、わからないことだらけです。
どのような購入方法があるか頭に入れつつ、周りの経験者や、ショップの店員さんの意見も取り入れながら、自分に合ったクラブを選んでいきましょう。
自分に合うクラブを選べるかどうかで、その後の上達やゴルフの楽しさが変わってきます。ここはぜひ妥協せずに、ゴルフクラブ選びに向き合ってください。