ゴルフの花形と言えば、ドライバー。1打目はボールをしっかり気持ちよく飛ばしていきたいですよね。
ゴルフクラブは、自分に合うものを使用しなければ、上手く使いこなせません。もちろんドライバーにも当てはまります。
そこで、初心者向けのドライバー選びの5つのポイントと、実際に初心者にやさしいゴルフクラブメーカー・ブランドを厳選して5つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
初心者向けドライバー5つのポイント
ヘッドの大きいもの
ゴルフクラブには、ここに当たるとボールがよく飛んでいくという「スイートエリア」(いわゆる“芯”)と呼ばれる場所がフェースにあります。ヘッドが大きいものほど、スイートエリアの範囲が大きくなる傾向があります。
つまり、ヘッドが大きいものを使えば、ミスの許容範囲が広がることになります。初心者は、ヘッドが大きいドライバーを選ぶと良いでしょう。
フェースの高さが低いもの
初心者にとって、ドライバーでボールを高く上げることは難しいことです。ですので、できるだけボールが上がりやすいドライバーを選ぶことも大切です。
その見分け方ですが、フェース面の高さが低いものを選ぶと良いでしょう。なぜなら、フェースの高さが低いとヘッドの重心位置が低くなるため、ボールが上がりやすくなるからです。
このような特徴のドライバーは「シャローフェース」と呼ばれます(反対に、フェース面が高いドライバーのことを「ディープフェース」と呼びます。こちらはボールが上がりにくいため、上級者用と言われています)。
振り切れる範囲の重量で重いもの
ドライバーは、軽いものより重いもののほうが、慣性モーメントが働き、スイングが安定します。
けれど、重過ぎるとスイングスピードが遅くなって飛距離が思うように出なかったり、ラウンド後半で疲れてしまって上手く当たらなくなってしまうことも。
そこでドライバーの重量は、振り切れる範囲でなるべく重いものを選ぶことをおすすめします。感覚としては、スイングして少し重いと感じるくらいがちょうど良いでしょう。
ロフト角が大きめのもの
ロフト角とは、クラブを構えた時、地面とフェース面が作る角度のことです。ボールの初速や打ち出し角、バックスピン量に影響を与えるものです。
前述のように、多くの初心者にとってボールを上げることは難しいため、大きめのロフト角のモデルがおすすめとなります。また、大きめのロフト角のドライバーの多くはつかまりやすいため、初心者に多いスライス対策としても好都合です。
具体的には、ゴルフ初心者の男性で10度以上、女性で13度以上のドライバーがおすすめです。
シャフトは柔らかめ
ゴルフクラブは、シャフトのしなりを活用し、ボールを飛ばします。一番シャフトの長いドライバーは、もっともシャフトの役割が重要だと言えます。
初心者のうちは、まだスイングが安定しておらず、手打ちになりやすい傾向があるため、自然とシャフトのしなりを感じられる、柔らかめのシャフトのドライバーを使うと良いでしょう。
とは言え、柔らか過ぎるシャフトの使用はおすすめできません。例えば男性が女性用のLシャフトを使用すると、シャフトが折れてしまう危険性もあります。
女性であればLシャフト、男性であれば柔らかめのRシャフトやSRシャフトから選択し、自分の成長度合いに応じて、変更していくようにすると良いですね。
ただし、野球経験者など、初心者でもある程度速いヘッドスピードでスイングできる方の場合は、最初からSシャフトを選んでも良いでしょう。
ドライバーの購入費用
ドライバーを購入するには、当然予算が必要になります。
ゴルフクラブは、メーカーやブランドによって、高いものから安いものまで様々です。
新品のドライバーの場合、安いもので価格帯は3万円くらいから、高いもので1本10万円以上するドライバーも存在します。中心的な価格帯は6万円~8万円くらいでしょうか。
ドライバーをはじめとしたゴルフクラブは、新品を購入する以外にも、中古を購入するという選択肢もあります。予算に合わせてどのような購入方法にするか、考えていきましょう。
ゴルフ初心者におすすめの人気メーカー・ブランド5選
ダンロップ
(画像はゼクシオ 13 ドライバー)
ダンロップと言えば、年代を問わず、プロゴルファーからアマチュアまで、多くのゴルファーから絶大な支持を受けているメーカーです。
なかでも人気のブランドが、ゼクシオとスリクソン。
ゼクシオは「やさしく飛ばせるクラブ」の代表格で、打ちやすさと飛距離性能に定評があり、初心者やレディース、シニアゴルファーにおすすめです。
スリクソンは少し上級者向けのイメージが強いですが、アベレージゴルファー向けのやさしいクラブも開発しています。あの松山英樹もスリクソンのドライバーを使用しています。
ブリヂストン
(画像はB2HT ドライバー)
「接点の科学」を標榜するブリヂストンは、ボールとクラブの“接点”であるフェース面に注目。
スリップレスバイトミーリングを施したフェース面により、インパクト時にクラブフェースがボールに食いつくことで余計なスピンを減らし、インパクトエネルギーをロスなくボールに伝えることを可能にしました。
写真の「B2HT ドライバー」は、ドローバイアスによりつかまりを良くし、高弾道で飛距離アップが狙えるドライバーとなっています。
プロギア
(画像はLS ドライバー)
日本のゴルフメーカー、プロギア。
常に斬新なアイデアを形にし、世に送り出してきた革命児的存在のゴルフメーカーです。
ドライバーで力を入れているのは、アスリートゴルファーや向上心を持った中・上級者向けに製造されている「RS」と、ミスに強く、やさしさを追求した「egg」、ヘッドスピード40メートル/秒前後のゴルファーをターゲットにした「LS」の3ブランド。
それぞれにつかまりやすさや球の上がりやすさが異なるラインアップとなっているので、ぜひ試打をして、その革新的な技術を体感してみてください。
Callaway(キャロウェイ)
(画像はパラダイム マックスファスト ドライバー)
アメリカに本社を置くゴルフ用品メーカー、キャロウェイ。
ゴルフクラブはもちろん、ゴルフウェアなどのアパレル展開も幅広く、初心者から上級者まで、多くのファンに愛されています。
過去にも「XR」「ビッグバーサ」など、人気のブランドを販売。
「パラダイム」シリーズのドライバーは、ドライバーヘッド内のフレーム形状でボールの初速とフェースの反発力の最大化を狙った「ジェイルブレイクテクノロジー」を引き続き搭載。
360°カーボンシャーシの導入により大きな余剰重量を生み出し、ターゲットゴルファーごとに最適な重心設計のモデルを用意することを可能にしました。
写真の「パラダイム マックス ファスト ドライバー」は、高慣性モーメント、ドローバイアス、高打ち出しに、軽量設計による振り抜きやすさを実現しています。
TaylorMade(テーラーメイド)
(画像はステルス2 HD ドライバー)
最後は、アメリカのゴルフクラブメーカー、「テーラーメイド」のご紹介です。
プロゴルファーをはじめとした、中・上級者に人気のイメージがありますが、実は初心者にもやさしい設計のドライバーも販売しており、最初の1本としても人気のドライバーを開発しています。
もともとゴルフクラブのヘッドは、パーシモンという木材で作られていましたが、それを金属に変え、その後、いまのヘッド素材に至るまでの流れを作り出した、時代を変えたゴルフクラブメーカーです。
「ステルス2」シリーズのドライバーは、前作「ステルス」シリーズで採用したカーボンフェースをさらにブラッシュアップ。
写真の「ステルス 2 HD ドライバー」は、カーボンフェースにしたことによって生まれた余剰重量を効果的に配分することで、ハイドロ―が打ちやすいドライバーになっています。
初心者はやさしいクラブで大きく飛ばそう!
ゴルフ初心者は、初心者用に設計した、やさしいクラブを使い、まずはスイングを確立していくことをおすすめします。
ドライバーで真っすぐ遠くまでボールを打つことは、ゴルフの醍醐味です。
ドライバーが上手く打てると、スコアが良くなることはもちろん、ゴルフがとても楽しくなるため、ドライバー選びにはこだわりましょう。
おすすめしたゴルフクラブメーカー・ブランドのドライバーは、それぞれのメーカー独自の開発により、やさしく飛ばせるように作られています。
自分に合ったドライバーを選んで、ゴルフを楽しんでください。