ゴルフクラブの中で、最も新しい種類と言えるのがユーティリティです。
フェアウェイウッドよりも短い分当てやすく、ロングアイアンよりもボールが上がりやすいユーティリティは、初心者の強い味方になってくれるはずです。
今やアマチュアはもちろん、プロゴルファーまで愛用するユーティリティは、どのように選ぶのが良いのでしょうか?
4つの選び方のポイントと、ゴルフ初心者にやさしい人気のゴルフクラブメーカー・ブランドを紹介します。
目次
ユーティリティとは?
ユーティリティは、約20年前から普及し始めた新しい種類のゴルフクラブで、別名「ハイブリッド」とも呼ばれ、一部のメーカーでは「レスキュー」と呼んでいます。
フェアウェイウッドとロングアイアンのそれぞれのメリットをイイトコドリして開発されたもので、シャフトの長いフェアウェイウッドよりも打ちやすく、ロングアイアンよりも高弾道のボールが打てるため、ユーティリティを2本、3本とクラブセッティングに加えるゴルファーも多くなりました。
そんな人気のユーティリティ、選ぶための4つのポイントを見ていきましょう。
初心者向けユーティリティ選びの4つのポイント
ヘッドのタイプ
ユーティリティは、ウッド型とアイアン型の2つのタイプに分かれます。
一般によく使われているウッド型は、ロングアイアンよりも簡単に高弾道を打つことができ、初心者にとっても、やさしいクラブです。
一方アイアン型は、操作性に優れ、強い弾道が打てるタイプ。
形状をアイアンに近づけつつ、ロングアイアンよりもボールが上がりやすく、キャリーが出るように設計されています。
ウッド型は、ロングアイアンが苦手な方や、高さが出にくい方におすすめです。
アイアン型は、ウッドが苦手な方や、方向性を重視していきたい方におすすめと言えるでしょう。ただしこちらのタイプは、ある程度速いヘッドスピードが求められます。
ヘッドの大きさ
アイアン型のユーティリティよりも、ウッド型のユーティリティのほうが、ヘッドが大きく設計されており、スイートエリアも広くなっています。
ウッド型の中でも、操作性を考えてヘッドが小ぶりのものも販売されていますが、こちらは上級者向けのユーティリティ。
ゴルフ初心者の方は、なるべくヘッドが大きいもののほうが、ミスヒットに強いため、おすすめです。
初心者にやさしいロフト角(番手)の目安
ユーティリティも、ほかのクラブと同様、複数のロフト角が用意されています。
番手ごとのロフト角はメーカーによって多少の差異はありますが、大体17度から27度くらいまでのものが販売されており、番手で言うと2番〜7番、といったように振り分けられているものが多いです。
ロフト角17度〜20度前後のものは、プロゴルファーや上級者向け。シャフトが長くヘッドコントロールが難しい点と、ロフト角がかなり立っているため、球が上がりにくく、初心者には扱いづらいクラブと言えます。
初心者の方にはロフト角21〜25度程度のものがおすすめです。
フェアウェイウッドよりも少し重く、アイアンよりも少し軽いものを
これはユーティリティだけでなく、すべてのクラブに言えますが、番手が下がり(ロフト角が大きくなり)シャフトが短くなるごとに、総重量は重くなっていきます。
フェアウェイウッドに対してユーティリティの重量が軽くなってしまうと、バランスが崩れてしまい、スイング自体上手くできなくなってしまう可能性が出てきてしまいます。
ドライバーからウッドまで、ユーティリティも含めて重量の変化が一定になるように、番手選びをしていきましょう。
ゴルフ初心者にやさしいおすすめのゴルフクラブメーカー・ブランド4選
PING(ピン)
(画像はG430 ハイブリッド)
アメリカ生まれのゴルフメーカー、「ピン」。
ハイブリッドの名前を持つユーティリティは、人気で使いやすいウッド型に加え、最近は減少傾向にあるアイアン型も揃えています。
「G430」のシリーズは、8グラムの軽量化に成功したカーボンクラウンを採用した「カーボンフライ・ラップ・テクノロジー」により重心位置を最適化。理想の高弾道を実現しています。
Titliest(タイトリスト)
(画像はTSR1 ユーティリティメタル)
タイトリストは、多くのトッププロやアスリートから支持を得ている、アメリカのゴルフ用品メーカーです。
タイトリストというと、確かに上級者専用というイメージもありますが、実は上級者じゃなくても使えるクラブも用意しています。
ユーティリティでは、TSR1 ユーティリティメタルがそれに該当します。
大きめのヘッドを低・深重心化することと軽量設計により、フェース面の広範囲でのボール初速アップと高い打ち出し角を実現しています。
ブリヂストン
(画像はB2HT HY ユーティリティ)
“接点の科学”を標榜するブリヂストンは、ボールとクラブが接触するフェース面に注目。
インパクト時の食いつきを増やしてフェースの滑りを抑制する「スリップレスバイトミーリング」を採用することで、余計なスピンを減らし、理想的なスピン量で飛ばします。
B2HT HY ユーティリティは、同シリーズのドライバー、フェアウェイウッド同様、やさしくつかまって高弾道で飛ばしやすいモデルとなっています。
ヤマハ
(画像はRMX VD UT)
理想の飛距離、弾道、打感を高い水準で実現したというヤマハの新シリーズがRMX VDです。
いたずらに飛距離性能を追求せず、必要な飛距離と高いスピン性能を両立し、グリーンを狙えるユーティリティに仕上がっています。
形状はアイアン寄りで、目標に対してスクエアに構えやすくなっています。
また、シャフトラインアップが豊富で、初心者から上級者まで使える組み合わせを選ぶことが可能です。
Titleist(タイトリスト)
(画像はTSi1 ユーティリティ。タイトリスト公式サイトより)
タイトリストは、多くのトッププロやアスリートから支持を得ている、アメリカのゴルフ用品メーカーです。
タイトリストというと、確かに上級者専用というイメージもありますが、実は上級者じゃなくても使えるクラブも用意しています。
ユーティリティでは、TSi1 ユーティリティがそれに該当します。
大きめのヘッドを低・深重心化することと軽量設計により、フェース面の広範囲でのボール初速アップと高い打ち出し角を実現しています。
ユーティリティで難局を乗り切ろう!
ユーティリティは、その名の通りいろいろな場面で役に立つクラブです。特に初心者にとっては、やさしくある程度の距離を稼げるクラブとして重宝するはずです。
今回紹介したどのユーティリティも、初心者にとって扱いやすい、おすすめのクラブです。
ユーティリティを使いこなせれば、大きくスコアが改善するかもしれません。ぜひお気に入りの1本を見つけてキャディバッグに入れてくださいね。