ゴルフ場に到着したら、ラウンド前に練習をするという人がほとんどですよね。ショット練習はせずパター練習のみをする方や、じっくりとショット練習をこなす方など様々です。
皆さんは、スタート前にはどんな練習をどの程度やっていますか?
せっかくスタート前に練習をするのですから、その練習がラウンドに活かせるようにしたいものですよね。
ここではスタート前にやっておきたいおすすめの練習方法を紹介していきます。
目次
ゴルフ場へはスタート時間の1時間前には到着しよう
スタート前にある程度しっかり練習するためには、時間的な余裕が必要です。着替えなどの準備の時間も含めれば、最低でもスタートする1時間前にはゴルフ場へ到着できるように心がけましょう。
スタート1時間前に到着し、ゴルフ場で受付や着替えなどを行うと、スタートまで残り45分ほどと仮定します。スタート時間の10分前にはカートに到着するのが基本ですので、残るは35分。
この残された35分を有効に使うには、ストレッチ、パター練習、ショット練習、パター練習の順で練習するのがおすすめです。パター練習を2回するのがミソです。
朝は体が硬い! 体の関節や筋肉にじんわり血液を行き届かせるように
スタート前は朝イチということもあり、体が硬い状態になっています。そこで体中の関節や筋肉にじんわりと血液を行きわたらせるようにストレッチをしていきましょう。
ストレッチと言っても静止していろいろなところをじっくり伸ばすもの(静的ストレッチ)ではなく、歩きながら関節を動かして足首から膝、腰、肩周り、腕、手首、首と順に動かしていくのがポイントです。
イメージとしては潤滑油を関節や筋肉になじませるような感じで体全体を動かしていくのがコツです。特別決まった動きなどはありませんので、自分のペースでじっくりとストレッチしていきましょう。
ストレッチにかける時間は5分ほどで大丈夫です。
スタート前はパター練習から
ストレッチを終えたらパッティンググリーンでパター練習をしていきましょう。パター練習はその日の自分の調子や距離感を見極める大切な時間です。
パッティンググリーンでは当日の転がりを確認
スタート前のパッティンググリーンでの練習は、当日のグリーンの転がりを確認するのが大きな目的です。
イメージよりもボールが転がってしまうのか、それとも逆に重いのかなどを確認できるのはここしかありません。
振り幅やタッチの感覚と、実際のボールの転がりがどれくらい違うのか、確認しておきましょう。
1回目のパッティンググリーンでの練習時間の目安は5分ほどです。
ドライビングレンジでのショット練習
パッティング練習が終わったらドライビングレンジ(打ちっ放し練習場)へ移動してショット練習をしましょう。
ドライビングレンジは、その日のショットの調子を確認する場です。
調子の良さそうなクラブや悪そうなクラブを見極めて、ラウンド中にミスショットの確率が高そうなクラブはどれか、中心に使っていくクラブはどれかなどを探すように練習するのがポイントです。
スタート前は1カゴ30球でショット練習がおすすめ
多くのゴルフ場のドライビングレンジでは、1カゴ25球から30球が基本となっています。もちろんコインを何枚も購入すれば時間の許す限りショット練習ができますが、スタート前の練習では1カゴにとどめておくのがコツ。
この時持っていくクラブは3~4本に絞っておきましょう。
・ドライバー
・ウェッジ
・調子を見たいクラブ1~2本
そして一番短いウェッジから長いクラブへと持ち替えていくのがおすすめです。1本あたり5~8球くらい練習していきます。
最後に残ったボールは、ウェッジで距離を決めたアプローチをして、ドライビングレンジの練習を終えましょう。
ドライビングレンジでの練習時間の目安は10分ほどです。
最終調整はパター練習で
最後にまたパター練習に戻ってくるのがポイントです。ここではショートパットの練習をするようにしてください。
短いパットを確実に沈めていいイメージを持ったままラウンドに入るのが目的です。
1メートル以内のショートパットで打ち出し方向を確認
スタート直前のパッティング練習では、1メートル以内のパッティング練習を中心に行います。自分の狙いとボールの転がる方向にズレがないかを確認して、パターの芯でボールをきちんととらえるようにしましょう。
スタート直前のパッティング練習は5分以内にして軽く終わらせましょう。
スタート前に絶対にやってはいけない練習は?
スタート前にやるべき練習を紹介しましたが、逆に「絶対にやってはいけない練習」というものもあります。
あくまでラウンド前の練習なので、普段の練習とはちょっと考え方が異なるのがポイントです。
スタート前にフルスイングをたくさんこなす練習はNG
スタート前にドライビングレンジでフルスイングを繰り返している人を見かけますが、これはスタート前の練習としてはあまりおすすめできません。
スタート前のドライビングレンジは、その日のショットの調子を見るためのものなので、たくさんフルスイングを繰り返してしまうと逆に調子が崩れてしまう可能性があります。
スイングの改造をするとラウンドで振れなくなる
ドライビングレンジで調子の悪さやスイングの気持ち悪さを感じてしまった時、スイングを変えてみるとなんとなく整ってしまうようなケースもあります。
しかしスタート前の練習でスイングを改造してしまうと、ラウンド中にスイングがわからなくなってしまう可能性が非常に高くなります。
スタート前のスイング改造はおすすめできません。
長時間のパッティング練習もスタート前にはおすすめできない
スタート前にパッティング練習をかなりじっくり行うゴルファーもいますが、あまりに長時間のパッティング練習は体が冷えて固まってしまうため、こちらもおすすめできません。
なぜなら、スタートすれば最初にティーショットが待っているわけですから、ある程度体が動く状態でティーショットに臨みたいからです。
スタート前の練習では何事も適度に行うのが大切です。
自分なりにスタート前の練習方法を確立してルーティンに取り入れよう
スタート前の練習は、あくまでその日のラウンドに活かすための情報を得る場である、と認識して練習に取り組むようにしましょう。
自分なりにスタート前の練習方法を確立して、ラウンドのルーティンにしておくと、いつでも落ち着いてその日のティーショットを迎えられることでしょう。
朝イチから気持ち良くラウンドをスタートできるように、頑張ってください!