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ドライバーでチーピンが出る!ドローを打ちたい初心者が陥る原因と直し方

2021/11/30

ドライバーでチーピンが出る!ドローを打ちたい初心者が陥る原因と直し方
iStock.com/ali çoban

多くのゴルファーの憧れの打球と言えば、ドローボール。飛距離も出て、地面に着弾してからのランも期待できるため、身に付けることで大きな武器になってくれます。

しかし、ドローボールを打ちたいのに、大きく左に曲がる「チーピン」を打ってしまい、トラブルになってしまうという人も。

今回は、チーピンが出てしまう原因と、チーピンを直しつつドローボールを打つ方法についてご紹介します。

チーピンとは?

iStock.com/alexsokolov
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チーピンとは、ボールをインパクトしたあと、急激に左に曲がって飛んでいってしまう球筋のことを言います。

はっきりとした定義はありませんが、ボールの曲がり幅が意図したものよりも大きいミスショットの時に、この言葉が使われることが多いようです。

チーピンには2種類あり、1つが、ボールが始めから左に出て、左に曲がるタイプ。もう1つが、始めは右または真っすぐに飛び出して、左に曲がるタイプ。

どちらの種類であっても、急激にボールが左に曲がっていくため、次のショットが打ちにくい場所にボールが行ってしまったり、OBゾーンなどに入ってしまったりと、トラブルになる可能性が非常に高い球筋です。

ドローボールとは? チーピンとの違い

iStock.com/Tinpixels
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チーピンと同じく、ドローボールにも明確な定義はありません。

一般的には、ドローボールはチーピンと違い、右に打ち出されたボールが目標方向へ戻ってくるボールのため、チーピンよりも曲がり幅が小さく、トラブルになりにくいボールと言えます。

ドローボールは、つかまった球で飛距離が出やすく、ランも稼ぎやすいことが特徴です。

同じ人が同じヘッドスピードでボールを打っても、球筋がドローボールであった場合、その分飛距離が期待できるため、アドバンテージを得ることの多い球筋と言えます。

チーピンの原因

iStock.com/ImagineGolf
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ドローボールを打ちたいのに、チーピンが出てしまうのはなぜでしょうか?

実は、わずかに左に曲がって転がるドローボールを打ちたいという意識が強過ぎて、アドレスやスイングが、崩れてしまっている可能性が高いです。

どの原因が自分に当てはまるのか、見てみましょう。

インパクト時にフェースの向きが極端に左を向いている

iStock.com/davejkahn
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まず、インパクト時にフェースの向きが極端に左を向いている場合、出球はチーピンになりやすいと言えます。

これは、構えた時のハンドファーストの度合いが強かったり、インパクト時に強くフェースを返し過ぎたり、ボールの位置を左に置き過ぎたりすることで発生しやすい現象です。

アドレスで真っすぐ構えているつもりでも、身体の回転などによって結果的にインパクトでフェースがかぶってしまうこともありますので、確認が必要です。

ストロンググリップになっている

iStock.com/PeopleImages
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グリップの種類には主に、スクエアグリップ・ウィークグリップ・ストロンググリップの3種類があります。

チーピンは、ストロンググリップになっている場合に起きやすいです。

ストロンググリップは、打球をとらえやすく、非力な方や女性でもボールにパワーを伝えやすいため、飛距離が出やすいというメリットがあります。

しかし、スイングでフェースローテーションを積極的に行ってしまうと、インパクトでフェースが返り過ぎることがデメリットとなり、チーピンが発生してしまいやすいのです。

極端な手打ち

iStock.com/ChristiLaLiberte
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ゴルフスイングは、下半身と上半身の動きを同調させてゴルフクラブを振っていきます。

これがバラバラの動きをしてしまい、腕の動きに大きく頼ってボールに当ててしまうことを、「手打ち」と言います。

手打ちのままボールを打とうとすると、上体が左に突っ込んでしまい、スイング軌道がアウトサイドインとなり、フェースが被ると左へ出て左に曲がるチーピンになるという仕組みです。

また、体の動きが止まって手だけが動き続けてしまうと、ヘッドが必要以上に返ってしまうことが多く、その場合もチーピンになります。

手打ちのスイングは、チーピンだけではなくスライスやシャンクなどのミスにつながることも多いため、直しておきたいですね。

チーピンを直してドローボールを打つ方法

iStock.com/MichaelSvoboda
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原因は見えてきたでしょうか。 ここからは、今悩まされているチーピンを直し、憧れのドローボールを打つ方法をご紹介します。

スイングの矯正は、頭でわかっていても、すぐに身体でできるというものではありません。

練習ではいろいろな点を意識しつつ、ラウンド本番では気持ち良く振ることを目標に、少しずつ変えていきましょう。

スタンスの向きを真っすぐにする

iStock.com/SDI Productions
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手打ちのスイングが原因で上体が突っ込んでしまうという人は、スタンスの向きに気を付けてみましょう。

右へのミスを気にし過ぎて左を向いてしまうと、アウトサイドイン軌道になりやすく、さらにチーピンが出やすくなってしまいます。

目標方向に対して、両肩・腰・膝が平行になるようにアドレスを取ってスイングに入るように注意してみましょう。

アドレスを取ったら、フェースの向きの確認を忘れずに。

真っすぐのスタンスで正しいアドレスが取れていれば、ボールは真っすぐ飛び出します。

スクエアグリップで握る

iStock.com/fotoflare
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ストロンググリップで握ってしまっている人は、一度、スクエアグリップに変更してみてください。

ストロンググリップは、左手をかぶせ気味に握るため、自分から見た時に左手の甲が見えている状態でしたが、スクエアグリップでは、左手のかぶせ具合をゆるめるように握るため、左手だけグリップをした時に、人差し指の右側面が見えているような状態になります。

初めは違和感があるかもしれませんが、グリップ1つで、驚くほど変化することも珍しくありません。

押し込む動作を加える

iStock.com/Jan-Otto
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上の2つを修正することで、チーピンは抑えられ、真っすぐのボールが出るようになると思います。

憧れのドローボールを打つために、ここに、1つの動作を加えましょう。

それが、切り返し後のダウンスイングで、少し曲がったままの右肘を、伸ばしてグッと押し込む動作です。

下半身と上半身が同調していれば、身体の回転を使ってボールをとらえたスイングができるようになりますが、さらに右肘を押し込むことで、ボールに力が加わり、パワーが乗ったドローボールを打つことができるようになります。

ドライバーのシャフトを見直すのも効果的

iStock.com/freestylephoto
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スタンスの向きやグリップを調整してもチーピンが収まらないという人は、ドライバーのシャフトを見直したほうが良い可能性もあります。

スイングスピードにより最適なシャフトは違いますが、チーピンが出る原因として、シャフトが軽過ぎたり柔らか過ぎたりすることが考えられます。

ヘッドスピードに対して軽過ぎる・柔らか過ぎるシャフトを使うと、クラブが走り過ぎ、そのままインパクトでヘッドが返り過ぎて、チーピンが出やすくなります。

チーピンが出ることで、ドライバーを気持ち良く振れなくなりますし、スコアも大きく崩してしまう可能性があります。

チーピンを修正し、ドローボールで飛距離を稼いでいきましょう!

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