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雨天ゴルフ。服装のポイントや中止の目安を教えます!

2021/04/26

雨天ゴルフ。服装のポイントや中止の目安を教えます!
iStock.com/aetb

せっかくのラウンドなのに、どうやら当日は雨予報。自然との闘いでもあるゴルフでは、多少の雨なら普通にラウンドします。特にコンペでは、コースがクローズするほどの悪天候にならない限り、中止にはならないのが通常です。 そんな雨のゴルフで困らないように、しっかりと対策を立てることが大切。レインウェアを準備したり、あると便利な小物を揃えたり。そして、どんな状況になれば中止になるのかを知っておくことも大切です。雨天ゴルフの気になる部分をお教えします!

防水性と透湿性に優れたレインウェアを用意しよう!

初心者ゴルファーからよく聞かれるのが「雨でもゴルフするんですか?」という質問。ゴルフは自然との闘いでもあるので、よほどの豪雨でない限り、通常通りにラウンドします。そのため、レインウェアや傘ほか、雨を想定したグッズがいろいろ用意されています。

レインウェアとは、その名の通り雨天時に着るウェアで、合羽(カッパ)とも呼ばれます。廉価なものから高額なものまで、さまざまな種類がありますが、防水性と透湿度で選びましょう。

レインウェアの防水性は、耐水圧で表現されますが、最低でも10,000mm以上の耐水圧を備えたレインウェアがオススメです。耐水圧とは、レインウェアの生地がどれくらいの水圧に耐えられる防水性を持っているかを表しているものです。耐水圧10,000mmとは、生地の上に1センチ四方の柱を立て、その中に水を入れて10,000mmまでの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。

高価なレインウェアの多くは、この数字が20,000mm以上になっており、かなり防水性が高くなっています。

一方、透湿性とは、衣服内の水蒸気をその生地がどれくらい外に逃がすことができるかで決まります。生地1平方メートルあたり24時間で何グラムの水分を逃がすかを「g/㎡/24h」という単位で表します。

ゴルフ用のレインウェアでは、ウェア内の蒸れを防ぐために、ベンチレーションなどを設けて空気の通りを良くし、透湿性を高めているものが多くなっています。20,000g/㎡/24h以上を目安に選ぶといいでしょう。

雨用のグローブや帽子を用意、タオルも多めに備えておこう

iStock.com/Kong Ding Chek
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グローブは、天然皮革製のものと合成皮革製の大きく2種類に分かれますが、多くの合成皮革製のものは「全天候型」をうたっていて、晴雨兼用となっています。ただし、このようなグローブでも数ホール使うと滑るようになってしまうことがあるため、雨天時にはこまめに交換できるように複数枚のグローブを用意しておくといいでしょう。

また、晴れの日用とは別に雨用の帽子も準備しておくと良いでしょう。多くの雨用の帽子ははっ水性を持つ素材で作られており、パッティングなど下を向いた時にもしずくが正面に垂れてこないようにつばの形を工夫している商品もあります。

雨中のゴルフでは、グリップが滑らないようにすることがナイスショットのコツです。そのためには、ショットの前にこまめにグリップと手を拭くことが大切です。そこで、乾いたタオルが必要になります。カラビナ付きのフックがついているもの、大きめのもの、ポケットに入るものなど、多めに用意しておくと便利です。

雨天の必需品となる傘は、多くのゴルフ場ではカートに人数分備えられているので、ほとんどの場合あえて購入する必要はありません。ただし、それほど大きくないこともあるので、自分専用にこだわりの傘を購入してもいいでしょう。傘は、夏の紫外線対策にも有効です。

雨のゴルフ、着替えはあったほうが良い?

レインウェアを着る時は、温度調節を考えて中に着るウェアを考えましょう。気温が高い季節の場合、上下を着込んでしまって暑さや衣服内の蒸れで不快にならないように注意しましょう。

とは言え、汗をかいてしまったり、シャツが濡れてしまったりすることはよくあります。なので、着替えを用意しておくといいでしょう。午前のプレーが終わったら、着替えることで、爽やかな気分でラウンドできます。

女性の場合、スカートだとレインウェアのズボンが履きにくくなるので、雨の日ゴルフではパンツスタイルを選びましょう。どうしてもスカートがいいという人は、スカートでも着られるようなワンピースタイプのレインウェアもラインアップされているので、そういったアイテムを準備しておきましょう。

ポロシャツはもちろんですが、靴下や靴も予備を用意しておくと、足元まで浸水してしまった時でも履き替えることで快適にラウンドを続けられます。

雨でコンペが中止? 雨ゴルフ、やるかやらないかの判断基準

iStock.com/Cesar Okada
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雨天でプレーを中止するか否かの判断基準は、主に、天気予報を利用します。初心者の方がコンペの幹事になることはほとんどないと思いますが、コンペの幹事は、雨天時には中止にするかどうかを判断しなければなりません。台風などの予報があり、ゴルフ場への交通手段がなくなりそうな時やゴルフ場がクローズ(閉鎖)になってしまった時などは、早めに判断し、中止の連絡を参加者にしなければなりません。

連絡がない場合は雨天決行なのか、どのタイミングで中止が決定するのかなどは、あらかじめ幹事に確認しておくようにしましょう。

では、個人でプレーする時にはどうすればよいでしょうか。当日や前日の突然のキャンセルは、ゴルフ場に迷惑をかけてしまう行為です。コースによってはキャンセル料がかかる場合もあります。コースがクローズにならない限りは、ラウンド可能だと考えるのが基本です。

具体的な雨量としては、1ミリ程度なら問題なくプレーできます。4ミリ以上の雨になると、ドライバーでラン(転がること)が出ない、グリーン上でパットしたボールが急に止まるなど、まともなプレーは難しくなると思ってください。なので、初心者の人の判断基準としては、4ミリ以上の場合は諦めてゴルフを中止することをオススメします。

その中間となる2~3ミリの雨の場合は、気温やその時のゴルフに対する熱量(どうしてもやりたい! など)を総合的に考えてプレーするかしないかを判断するといいでしょう。

自分の家の周りは降っていなくても、ゴルフ場の周りが相当な雨量になっている場合、ゴルフ場がクローズになることもあります。グリーン上に水があふれてしまったり、バンカーが池のような状態になった場合など、ゴルフ場がプレー不可能と判断した場合、ゴルフ場はクローズとなります。自分たちがプレーをしたくても、プレーはできません。

ゴルフ場がクローズになる場合、通常は予約をした人に対してゴルフ場から連絡があります。しかし、突然の豪雨で、当日、急に決まることもあります。不安な場合は、コースに連絡をしてクローズかどうか確認するようにしましょう。

最近は、細かい地域ごとの天気予報がわかるアプリや雨雲レーダーなどで、リアルタイムから数時間後までの天気がある程度正確に予測できるようになりました。そういったものも活用して、雨天のゴルフプレーをどうするか判断するようにするといいでしょう。

雨の日のゴルフは飛距離も出ない! 多くを望まないことが重要

iStock.com/802290022
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雨が降ると地面が濡れて、ボールが転がりにくくなり、いつも以上に飛ばなくなります。また、早く打って、傘を差したいという気持ちが強くなると、いつもよりスイングが早くなって、ミスショットをしやすくなります。

レインウェアを着ていることで、いつもと同じスイングができなくなってしまうこともあります。雨の日は特に、コンパクトなスイングでゆっくり振る意識を持って打ちましょう。

グリーン上では、ボールが転がりにくくなっているので、いつもより強めにストロークするといいでしょう。

コース上に水たまりができていて、そこにボールが落ちた場合は無罰で救済が受けられます。以前はカジュアルウォーターと呼ばれていましたが、2019年のルール改正以降は、テンポラリーウォーターと呼ばれています。

水たまりを避けた場所(ニアレストポイント)からクラブ1本分(ワンクラブレングス以内)の範囲で、ホールに近づかない場所に、ドロップできます。この時、拾い上げたボールは拭くことができます。

ボールが水たまりに入ってしまった時の救済方法がわからない場合は、キャディさんや、一緒に回っているベテランゴルファーに教えてもらうようにしましょう。

いつものリズムでプレーできない雨ゴルフ、初心者の場合は特に、いいスコアは望めません。普段できない雨のゴルフを楽しむくらいのつもりでプレーしてみましょう。

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