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初心者のゴルフクラブ選び! 本数と種類、選び方のコツは?

2021/09/07

初心者のゴルフクラブ選び! 本数と種類、選び方のコツは?
iStock.com/Jacob Wackerhausen

練習場に行くだけであればアイアン1本でもあれば良いですが、ラウンドデビューとなると、自分のゴルフクラブセットが必要になります。 しかし、いざゴルフクラブを買おうと見てみると、あまりの数と種類に、何を選んで良いか困惑してしまった、という人もいるでしょう。 そこでここでは、初心者に向けたゴルフクラブ選びのコツをわかりやすくお届けします。

ゴルフクラブの本数

iStock.com/g-stockstudio
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ゴルフでは、1本のクラブだけで力加減や振り幅を変えて打つ距離を調節しながら使用する、という人はいません。

スイングはそのままに、ボールからグリーンやカップまでの距離を打つのに、最適なクラブを選択して使用していきます。

ラウンド中持ち運んで良いゴルフクラブは、最大で14本です。必ずしも14本持つ必要はなく、7本でも8本でも問題はありません。

ゴルフクラブの種類

iStock.com/eric1513
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ゴルフクラブは、大きく5つの種類に分かれています。

それぞれのクラブには役割がありますので、クラブ選びの前に見ていきましょう。

ウッド

ボールを遠くへ運ぶ役割を持つゴルフクラブです。

ゴルフの花形、最もボールを遠くに飛ばす役割を持つクラブをドライバー(1番ウッド)と言います。2打目以降に使用するほかのウッドは、フェアウェイウッドと呼びます。

全クラブの中で重量が軽く、シャフトが長いことが特徴です。

“ウッド”と呼ばれていますが、その多くはチタンやステンレスなどの金属でできています。かつては柿の木(パーシモン)で作られていた名残で「ウッド」と呼ばれています。

ユーティリティ

ウッドとアイアンの飛距離差を埋めるために開発された、比較的新しい種類のゴルフクラブです。

形状にはウッド型とアイアン型がありますが、ウッド型のものが一般的。

フェアウェイウッドでは打ちにくいラフや、アイアンでは届かない距離を打ちたい時などに重宝するゴルフクラブです。

アイアン

ボールをグリーンに乗せる役割を持つ、金属製のゴルフクラブです。

番手により、ロングアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンに大別されます。

7番アイアンから練習を始めたという初心者もいるかと思いますが、それは、7番アイアンの長さや重さ、ロフト角などが、すべてのクラブのほぼ中間に位置しているため、練習に適しているとされているからです。

ウェッジ

ウェッジは、アイアンのような形をした、主に短い距離を狙って打つためのゴルフクラブです。

ウッドやアイアンでグリーンに乗らなかったボールを、より短い距離からアプローチしたり、バンカーに入ってしまったボールを出したりと、多くの場合グリーン周りで使用します。

低く打ち出して転がす方法や、高く上げて止める方法など、打ち方によって様々な弾道を打ち分けられる、使いこなせると面白いクラブです。

パター

グリーン上のボールをカップに入れる役割を持つゴルフクラブです。

主にピン(ブレード)型、マレット型、ネオマレット型の3種類に分類されますが、ヘッド形状やネック形状なども含めると、もっともいろいろな形を持つクラブと言えます。

ショップなどで試打をして、もっともしっくりくるものを選ぶようにしましょう。

必ずキャディバッグに入れたいゴルフクラブは?

iStock.com/abadonian
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ゴルフクラブはキャディバッグに14本まで入れることができますが、初心者でスイングがまだ確立されていないという人は、14本すべてを用意する必要はありません。

ドライバー、5番ウッド、7番~9番アイアン、ピッチングウェッジ、サンドウェッジ、パターの、8本ほどあれば十分です。そのような初心者用のハーフセットも多く販売されています。

練習をして、ラウンドにも慣れ、それぞれのクラブの打ち分けができるようになった段階で、フェアウェイウッドやユーティリティなど、必要なクラブを買い足していく方法をおすすめします。

ただしアイアンに関しては、5番もしくは6番からピッチングウェッジまでの6本ないし5本セットで販売されているケースがほとんどなので、もし欲しいアイアンセットが決まっているなら、こちらは先に購入してもいいでしょう。

その他のドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティ、ウェッジ、パターは、1本ずつ買うことができるので、都度気に入ったものを買い足していくといいでしょう。

初心者にはクラブセットの購入もおすすめ!

iStock.com/andresr
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上記でも少し触れましたが、クラブを1本ずつではなくクラブセットを購入するという方法もあります。

クラブセットには、ハーフセットとフルセットの2種類があります。

ハーフセット

前項で触れたような、最低限のクラブ8本前後がセットになったものがハーフセットです。

多くのハーフセットは、キャディバッグやヘッドカバーもセットになっており、購入してすぐにラウンドに行けるくらい充実した内容になっています。

クラブも初心者のメンズ用、レディース用がセットになっていることが多く、ゴルフを始めたばかりの方が手に取りやすいものとなっています。

ゴルフを始めたけれど、まだ続けられるかわからない、お付き合い程度で始めてみる、などの人は、試しにハーフセットを購入し、ラウンドに出かけてみましょう。

フルセット

これから本格的にゴルフを始めていきたいという方は、いきなり12本~14本のゴルフクラブがセットになった、フルセットのクラブセットを購入しても良いでしょう。

ハーフセットと比べてフェアウェイウッドの本数が多かったり、ユーティリティが加わっていたり、アイアンの本数が多かったりと、どのような組み合わせになているかはそれぞれの商品によりますが、初心者が使いやすいクラブを組み合わせていることが多いようです。

ハーフセットと同じく、キャディバッグやヘッドカバーがセットになったものも多く、1本1本をイチから揃えるよりも、お買い得になっている場合がほとんどです。

ゴルフが上達したり、ゴルフに熱中するようになると自然とクラブのことを調べたり、新しいクラブが欲しくなったりするものです。最初はフルセット、ハーフセットにかかわらず、自分が必要だと思ったものを選ぶようにするといいでしょう。

ゴルフクラブ選びの3つのコツ

iStock.com/pepifoto
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「1本1本を自分で選びたい」という人や「ハーフセットやフルセットを使っていたけれども、そろそろ自分で選んだクラブを使いたい。でも、どうやって選んで良いかわからない」という人は、これから紹介する3つのコツを参考にしてみてください。

気になるブランドからクラブを選ぶことも、長く使う秘訣です。

シャフトの硬さ

ゴルフクラブと言うとヘッドに注目する人が多いですが、実は重要なのは、「シャフトの硬さ」です。

シャフトの硬さ(フレックス)が自分に合っているかどうかで、振りやすさが格段に変わります。

フレックスには、L、A、R、SR、S、Xという6種類があり、Lが一番柔らかく、Xが一番硬くなっています。

初心者の女性はLシャフト、男性はRシャフトやSRシャフトなどを選ぶと、スイング中にシャフトのしなりを感じられ、タイミング良く振ることができるでしょう。まずは柔らかめのシャフトを選ぶことがコツです。

クラブの重さ

ゴルフは、クラブを振り上げて振り下ろし、ボールに衝撃を与えることでボールを飛ばしますが、クラブが重過ぎれば身体に負担がかかってしまい、軽過ぎればスイング軌道が安定せず、方向性が定まらないというデメリットがあります。

なので、クラブを選ぶ時は、重過ぎず、軽過ぎない重さのクラブを見つけましょう。よく言われるのは「振り切れる範囲で重いクラブを選ぶ」という基準。ただしこの選び方だと、ラウンド後半の疲労時に少しスイングするのがつらくなってしまうこともあるので、この基準よりも少し軽めを選んでもいいかもしれません。

重さのおすすめは、個人の体格差や体力差などがあり、一概には言えません。クラブを選ぶ時にヘッドスピードを測り、それに沿ってドライバーの総重量を選ぶという方法が、比較的間違いの少ない選び方になります。

いずれにせよ、お店の人や上級者と相談しながら選ぶようにするといいでしょう。

飛距離が段階的になるように

ハーフセットでもフルセットでも、飛距離が段階的になるようにセッティングしておくと、使い分けがしやすくなります。

たとえば、7番アイアンで150ヤードの飛距離があり、ドライバーが230ヤードの飛距離であれば、フェアウェイウッドで190ヤードくらいの飛距離が出るゴルフクラブを選ぶ、といった考え方です。

初めにハーフセットを購入しておき、クラブを買い足していく時も、それぞれの飛距離差を埋めていくように考えると、ゴルフクラブが選びやすくなります。

この時、重要になるのが、ロフト角。ロフト角とは、クラブのフェース面がどれくらい上を向いているかを表す数字になります。

基本的には、ドライバーからフェアウェイウッド、アイアン、ウェッジと、ロフト角が3~5度間隔で並ぶようにクラブを選ぶと、「飛距離の階段」が上手く作れます。

自分に合ったゴルフクラブは、飛距離を伸ばし、ミスショットを減らしてくれる可能性もあります。また、14本のクラブセッティングを上手く使いこなすことで、スコアアップにもつながっていきます。

クラブ選びをしっかりして、楽しいゴルフライフを送ってください!

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