ゴルフ好きの人たちがお互いのクラブについて話をする時、「ドライバーはどこの使っているの?」などという会話が当たり前のように飛び交います。 そこでここでは、主要なゴルフクラブメーカーを国内メーカーと海外メーカーに分けてご紹介します。
目次
ゴルフクラブメーカーとは?
ゴルフクラブメーカーとは、ゴルフクラブの製造を手がける会社のことです。
誰もが名前を聞いたことがある大手企業から派生したゴルフクラブ製造部門から、ゴルフクラブ専業メーカーや小さな工場などで作られる“地クラブ”まで、それぞれがさまざまな技術を使って、ゴルフクラブの開発を行っています。
ここでは特に、国内外の主要メーカーについて紹介していきます。
国内の代表的クラブメーカー
国内の代表的なクラブメーカーを見ていきましょう。なぜか親会社にタイヤメーカーを持つ会社が多いようです。
ダンロップ
もともとはイギリス発祥のタイヤメーカーですが、日本国内では住友ゴム工業の1ブランドとして、国内メーカーという分類になります。
ダンロップが誇る「ゼクシオ」と「スリクソン」という2大クラブブランドはどちらも大人気で、ゼクシオは発売開始以来20年以上、国内年間売り上げNo.1ブランドとして知られています。一方のスリクソンは、契約プロの松山英樹が、日本人男子選手として初めてメジャートーナメント(マスターズ)で優勝したこともあり、あらためてその製品の実力を証明しました。
ブリヂストン
タイヤから分社化し、ブリヂストンがゴルフボールの製造を始めたのは、1935年の頃。
その歴史は長く、ゴルフボールと併せて、ゴルフクラブの製造や販売も行う老舗メーカーです。
タイヤが地面と接していることから、“接点の科学”を追求し、ゴルフ分野においてもゴルフボールとクラブフェースの接点、ゴルフシューズと地面の接点、グリップとゴルフグローブの接点などを科学的に追求したクラブ作りを行っています。
古くはジャンボ尾崎、ここ数年では宮里藍や宮里優作など、男女を問わず多くのトッププロに愛用されています。
PRGR(プロギア)
こちらも親会社は横浜ゴムというタイヤメーカーになります。
「プロフェッショナル・ギア」という言葉に由来する名前を冠したプロギアは、1983年にその産声を上げました。国内のゴルフクラブメーカーの中では後発の部類かもしれません。
しかし、ゴルフ業界でいち早くヘッドスピードによるシャフトの分類を提唱したり、通称「タラコ」と呼ばれる現在のユーティリティの元祖的存在のクラブを発表したりなど、その革新的なモノづくりには定評があります。
ミズノ
国内最大手の総合スポーツ用品メーカーの1つとしても有名なミズノは、ゴルフクラブメーカーとしても人気があります。
創業は1906年と古く、ゴルフ事業の開始は1933年のアイアン「スターライン」の発売にまでさかのぼります。
この「スターライン」は、ミズノ初の軟鉄鍛造アイアンであるだけでなく、国産第1号ゴルフクラブでもあります。
そんな長い歴史を持つミズノの軟鉄鍛造アイアンは、現在では世界的に人気があり、日本国内のみならず世界中のトッププレイヤーたちに愛用されています。
海外4大メーカー
日本のゴルフクラブメーカーがタイヤ会社の子会社だったりスポーツ総合メーカーの一部だったりするのに対して、海外メーカーにはゴルフ専業の会社が多いようです。
ここでは、海外の4大メーカーと呼ばれている会社を見ていきましょう。
Callaway(キャロウェイ)
アメリカ・カリフォルニア州カールスバッドに本社を置く、1982年創業のゴルフクラブメーカーがキャロウェイです。
多くのプロゴルファーと契約を結んでいますが、初心者から上級者まで人気が高く、若者のユーザーも多いキャロウェイ。最近ではゴルフクラブだけはなく、ファッショナブルなゴルフウェアやゴルフ小物など、アパレル系の商品も人気があります。
アメリカではフィル・ミケルソン、日本では石川遼などが、キャロウェイのクラブを手にしてツアーを戦っています。
Titleist(タイトリスト)
タイトリストは、アメリカの大手ゴルフ用品企業グループが運営する、ゴルフクラブメーカーです。
どちらかというと上級者向けの難しいクラブが多いイメージですが、最近では初心者向け、アベレージゴルファー向けのクラブの開発にも力を入れています。
特にウェッジの「ボーケイ・デザイン」、パターの「スコッティ・キャメロン」は人気が高く、プロアマ問わず、多くの愛用者がいます。
また、クラブだけでなく、ボールの人気も高いメーカーです。
TaylorMade(テーラーメイド)
世界トップクラスのプロゴルファーたちが愛用する、テーラーメイド。キャロウェイ同様、本社はアメリカ、カリフォルニア州カールスバッドにあります。
もともとドライバーのヘッドにはパーシモン(柿の木)が使われていましたが、初めて金属を使用した実用的なメタルヘッドを製造し、世に送り出したことでも有名です。
他にも、ヘッドとシャフトがレンチ1つで脱着する仕組みをクラブに取り入れたりなど、革新的な商品開発に定評のあるメーカーです。
PING(ピン)
その名の通り「ピン型」パターを生み出したピンは、アメリカ、アリゾナ州フェニックスに本社を置くゴルフクラブメーカーです。
パターはもちろん、ドライバーからアイアン、ウェッジまで、プロアマ問わず人気の高いメーカーです。
アイアンのフェースの裏側をくり抜いて、その分の重量をヘッドの外側に配置することで、ミスヒットに強くなるというキャビティアイアンを初めて作ったのも、この会社。
誰にでも使えるやさしいクラブづくりに定評があり、多くの人たちの支持を得ています。
ゴルフクラブメーカーを選ぶ時の注意点
実際に触ってみる
ゴルフクラブメーカーは、ドライバーやアイアンなど、同じカテゴリーのクラブの中でも何種類もクラブを販売しています。
もちろん、それぞれのクラブは同じメーカーであっても、性能や重さなどのクラブスペックは異なりますが、実際に構えてみると、実はそれぞれのメーカーごとに特徴や傾向があります。
なので、「なんとなくこのメーカーのクラブは構えやすい」とか「どうもしっくりこない」などということがあるのです。
ですから、ゴルフクラブを選ぶ時は、それぞれのメーカーのクラブを実際に触ってみてその構えた時の雰囲気などを確かめてみるといいでしょう。
最初から「イメージがカッコいいから」などと実物も見ずに通販で購入してしまうと、イメージと違うものが届いてしまうこともあるので注意しましょう。
海外メーカーの輸入製品を選ぶ時は体格の違いも考える
海外メーカーの商品を輸入販売しているショップがありますが、そんなお店で海外メーカーの製品を選ぶ時は、特に注意が必要です。
日本メーカーの製品は、日本人の体格に合わせて設計されているため、日本人が扱いやすいと言えます。
海外メーカーでも日本国内向けに企画開発されている製品は問題ありませんが、輸入品は外国人の体格・パワーに合わせて設計されているので、海外メーカーの輸入クラブを選ぶ時は、そのあたりの注意も必要です。
具体的には、日本人向けのものよりクラブ総重量が重く、シャフトが硬いものが多くなっています。ライ角も、背の高い外国の人向けにアップライトになっているものもあります。
価格的にはお買い得なものも多いので、背が高かったり体力に自信のある人は、こうした輸入モデルに挑戦してもいいかもしれません。
お気に入りのメーカーを見つけて楽しいゴルフライフを!
国内外の主要ゴルフメーカーを紹介しました。
デザインや構えた時の印象で選んでもいいし、自分が好きな選手が使っているメーカーを選んでもいいでしょう。
自分のお気に入りのゴルフクラブメーカーを見つけて、楽しいゴルフライフを送ってくださいね。
- #準備
- #クラブ
- #ゴルフクラブ
- #選び方