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シャフトメーカーについて学ぼう!最適なシャフトの選び方と主なシャフトメーカーを紹介

2021/09/15

シャフトメーカーについて学ぼう!最適なシャフトの選び方と主なシャフトメーカーを紹介
iStock.com/stockstudioX

ゴルフクラブを選ぶ上で、最も重要な要素の1つが、シャフトです。 通常は、最初からシャフトが装着されたクラブを購入するため、ゴルフ初心者の人はシャフトについてあまり考えたことがないかもしれません。 しかし、シャフトをカスタムすることでゴルフが変わったという人もいるほど、シャフトはゴルフスイングに大きな影響を及ぼします。 ここでは最適なシャフトの選び方と、日本の主要シャフトメーカーについて見ていきます。

シャフトとは?

iStock.com/nycshooter
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シャフトとは、ゴルフクラブのヘッドとグリップをつないでいる棒状の物のことです。

現在販売されているシャフトは、ほとんどのものが、炭素繊維でできているカーボンシャフトか、金属素材で作られているスチールシャフトです。

どちらの素材のシャフトであっても、スイング時に“しなり”が発生し、そのパワーがボールに伝わることで、ボールは飛んでいきます。

自分に合ったシャフトを使えば、シャフトが上手くしなってボールを飛ばすことができます。

しかし、自分に合っていないシャフトを使うと、シャフトのしなりが少なくなったり、しなるタイミングが合わなかったりして、飛距離が落ちたり方向性が悪くなったりしてしまうのです。

シャフトの選び方

iStock.com/Shaun Roy
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シャフトを選ぶポイントを以下で4つ挙げます。

シャフトが合わなければ、クラブを上手く振ることが難しくなります。

ポイントを抑えてシャフト選びをしていきましょう。

カーボンとスチール

シャフトは、カーボン素材のものとスチール素材のものに分かれ、一般的に、カーボン素材は軽く、スチール素材は重いという違いがあります。

ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティのウッド系は、カーボン素材のシャフトが大半を占めています。

アイアン、ウェッジなど、飛距離よりも方向性が求められるクラブには、カーボンとスチールの2種類の選択肢があります。

最近では、アイアン用の重いカーボンシャフトや軽いスチールシャフトも販売されています。

値段は、一般的にはカーボン素材のもののほうが高価になる傾向があります。

自身の体力や力量、スイングタイプ、予算に合わせて選びましょう。

フレックス(硬さ)

シャフトには、フレックスと呼ばれるシャフトの硬さを表す指標があります。

基本的には、ヘッドスピードに応じて推奨される硬さが異なってきます。フレックスは、L→A→R→SR→S→Xといった順に硬くなっていきます。

初心者でクラブを振り慣れていない人は、軟らかめのRシャフト(女性ならLシャフト)がおすすめ。

同じフレックス表示でも、メーカーやブランドにより実際の硬さが違いますので、選ぶ際には実際にスイングしたり試打したりして、振り心地を確認しましょう。

重さ

シャフトを選ぶ際、その重さにも注目してください。

重過ぎるとスイング時に体がクラブに振られてしまったり、ラウンド後半で疲れて上手くスイングできなくなってしまったりするという弊害があります。

一方軽過ぎると、体を使ったスイングができずに“手打ち”になりやすく、スイングが暴れやすくなると言われています。

なので、目安としては「振り切れる範囲で重いクラブを選ぶ」と覚えておきましょう。少し重いな、と感じるくらいがおすすめです。

調子(キックポイント)

シャフトの調子(キックポイント)とは、シャフトのどの部分がしなりやすいかを表したものです。

大きく先調子、中調子、元(手元)調子の3種類があります(ここにダブルキックを加えて4種類という場合もあります)。

これは、シャフトが一番しなる部分を表したもので、先調子であれば、先端が柔らかいタイプ、といった具合です。同様に、中調子はシャフト中央部、元調子はシャフトの手元部分(グリップ寄り部分)がしなりやすいものとなります。ダブルキックは、先と手元の両方がしなりやすくなっているもので、中調子に分類されていることもあります。

先調子は、ヘッドが走りやすく、元調子は切り返しで手元部分がしなりやすく、タメが作りやすいと言われています。

中調子は、先調子と元調子の中間にあるシャフトです。

自分に合う調子かどうかは、1発目に打った時に振りやすかったかどうかで判断するといいと言われています。なぜなら、何球も打つと、無意識の内に打つ人がシャフトに合わせていってしまうからです。

どのシャフトを選ぶにしろ、試打をして自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

日本の主要シャフトメーカー

iStock.com/LightFieldStudios
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日本における主要なシャフトメーカーを4社紹介します。

それぞれの特徴を見ていきましょう。

フジクラシャフト

フジクラシャフトを製造する藤倉コンポジットは、1901年に創業されました。ゴム製品や電線関連商品の製造を経て、1974年、ゴルフクラブ用のカーボンシャフトを製造・販売するようになりました。

フジクラシャフトは、国内女子ツアーをはじめ、多くのツアーで高い使用率を誇っています。

その飛距離性能とシャフトの独特な走り感で支持を集める「Speeder」シリーズや、米PGAでの使用率が高い「VENTUS」シリーズが人気です。

三菱ケミカル

大手化学製品メーカー、三菱ケミカルのゴルフ用カーボンシャフトは、その飛距離性能や安定感で世界のトッププレーヤーから人気に火が付き、徐々に上級者やエンジョイゴルファーにも人気が広がっていきました。

ツアープロから上級者の間で高い支持を誇る「Diamana」シリーズや「TENSEI」シリーズから、女性向けの「ELDIO」シリーズまで、幅広いゴルファー向けに商品をラインアップしています。

グラファイトデザイン

日本の男子プロゴルフツアーで長期間使用率No.1を誇っているシャフトメーカーが、グラファイトデザインです。

グラファイトは「炭素」という意味で、それをデザイン(設計)するという言葉が掛け合わさった社名となっています。

様々なスイングタイプに対応するように数多くのラインアップを揃えた同社の「Tour AD」シリーズが人気で、なかでもオレンジ色が印象的な「Tour AD DI」は、松山英樹プロが愛用していることでも有名です。

日本シャフト

ばねの世界トップメーカー「ニッパツ」のグループ企業の1つとして誕生した日本シャフト。50年以上の歴史と実績を兼ね備える、日本のシャフトメーカーです。

日本シャフトの中心となる「N.S.PRO」シリーズは、アイアン用軽量スチールシャフトの分野で、ほとんどのクラブメーカーの純正シャフトとして採用されていて、圧倒的なシェアを誇っています。

また、重量級スチールシャフトでは、「MODUS」シリーズがプロや上級者を中心に多くの支持を集めています。

最近では、カーボンシャフトの「Regio Fomula」シリーズも、その性能の高さで注目が集まっています。

自分に合うシャフトを見つけて、レベルアップを目指そう!

iStock.com/nattrass
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ゴルフスイングは十人十色、1人1人スイングは異なり、まったく同じスイングの人はいません。

クラブに最初から装着されている純正シャフトは、多くの人に合うように設計されていますが、逆に言うと、1人1人の細かいスイングのクセや特徴には対応できていないということも言えるかもしれません。

たかがシャフト、されどシャフト。自分にピッタリのシャフトが見つかったら、もしかしたら飛距離も方向性も今よりも一段とレベルアップするかもしれませんよ!

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