
ゴルフを始めてまだ日が浅い初心者は、ゴルフ場に到着してからどんな行動をとればいいのか迷ってしまうものです。
そこでおすすめなのが、スタート前の行動をルーティン化するというもの。ある程度スタートまでにやることを決めておけば、どんなゴルフ場へ行っても、時間を持て余すことなくスムーズにスタート時間を迎えられます。
目次
ゴルフ場到着はスタート時間の1時間前に

ゴルフ場へ到着するのは、スタート時間の1時間前に設定しておきましょう。スタート時間の1時間前ならば、練習時間も余裕をもって確保できます。
また忘れ物などにも対処する時間が取れるようになるので、スタート1時間前のゴルフ場到着をルーティンにしておくと便利です。
スタートに向けて体をじっくりストレッチ

受付と着替えを済ませたら、まずは体をじっくりとストレッチしてあげましょう。場所はどこでも大丈夫なので、周囲に迷惑にならない場所でストレッチを行います。
朝は体がまだ動かしにくい時間帯です。全身に血液をじんわりと巡らせるようなイメージでゆっくりとストレッチを行います。
クラブを使って体側と捻転のストレッチ

まずはゴルフクラブを使って、体側や捻転を行うストレッチをしていきましょう。
クラブの両端を頭上で持って左右にゆっくり倒して体側を伸ばします。続いて肩にクラブを担いで前傾姿勢を作ります。クラブの先が逆側の足先の方向を向くように左右に体を捻じります。
股関節と下半身のストレッチ

次に股関節のストレッチを行いましょう。
足を肩幅よりも広く開いて、つま先を外側へ向けます。腰を落として両ひざに手を付くと,
股関節がストレッチされます。
ちょうどお相撲さんが四股を踏むような格好になります。このまま左右へ体重を移動させてあげてください。
ドライビングレンジに持っていくクラブは4本

ストレッチが終わったらいよいよドライビングレンジへ。ドライビングレンジへ持っていくクラブは4本がおすすめです。
持っていくクラブはウェッジ、7番アイアン、ユーティリティ or フェアウェイウッド、ドライバーの4本が基本です。
ショット練習前に軽くスイングをして体をほぐそう

ドライビングレンジに到着しても、いきなりボールを打ってはいけません。まずは軽く素振りをして体を慣らします。
ドライバーなどの長いクラブやスイング練習器具を使って、クラブの遠心力を感じながらゆっくりスイングをしてみましょう。この時、普通のスイングだけでなく、フィニッシュからトップまで逆回転で戻す動きも意識して取り入れるのがポイントです。
左右両方の捻転が行われ、全身の体がほぐれるのでおすすめです。
スタート前のショット練習は打つクラブと球数を決めておく

ゴルフ場のドライビングレンジでは、ボールは1カゴ25~30球が一般的です。仮に25球とすると、この25球をそれぞれのクラブで有効に使っていく必要があります。
スタート前にはどのクラブで何球打つのかを決めておきましょう。
まずウェッジは飛距離を2つ決めて、その2つの距離を3球ずつ打ちます。
次に7番アイアンでスリークォーターショットを3球。
ウッドまたはユーティリティでスリークォーターショットを5球。
ドライバーでスリークォーターショットを5球。
これで19球ですので、残りの6球は7番アイアンとウェッジを使います。それぞれ好きな割合でハーフショットやスリークォーターショットをして、スタート前の練習を終えましょう。
スタート前にフルショットは避けよう

スタート前のショット練習では、フルショットをして飛距離を求めたり、ナイスショットを求めたりすることは避けましょう。
フルショットをするとどうしてもスイングが乱れやすくなり、スタート前にスイングを崩してしまう可能性があるためです。
ついつい思いっきりスイングしたくなりますが、スタート前はぐっと我慢してスリークォーターショットまたはハーフショットに徹しましょう。
むしろスタート前の練習ではショットの良し悪しよりも、スイングリズムを確認するのがベターです。
スタート前の練習はその日の調子を見るためと心得よ

スタート前の練習では、いいショットを打つのが目的ではありません。その日の自分のショットの調子を確認するための作業です。
特定のクラブが上手に打てなかったり、距離感がずれていたりすることもありますが、それがその日の調子なのです。
クラブ選択やボールの落としどころをラウンドでは考えます。そのコース攻略をスタート前の練習の情報を元にして組み立てていきましょう。
スタート前の練習で練習やフォーム修正は厳禁

スタート前の練習で絶対にやってはいけないのが、フォーム修正です。
納得ができないショットが出てしまうと、そのままラウンドに入ることに気持ち悪さを感じてしまうかもしれません。
しかし、そこでフォーム修正をしてしまうと、ラウンド中にどんなスイングが正解だったのかまったくわからなくなってしまい、大崩れの原因にもなります。
調子が悪かったらそれを修正しようとするのではなく、調子が悪い自分を受け入れてゴルフを組み立てることも実力の1つです。
パッティング練習はタッチの確認とグリーンの転がりをチェック

パッティング練習では、まず自分なりの振り幅でパッティングした時のボールの転がりをチェックします。
この時の距離感を基準にして、10メートル程度のロングパットと2メートル前後のパットを練習していきましょう。
続いて1メートルのショートパットを、カップの四方からそれぞれの傾斜を確認するように練習します。狙った方向にしっかりとフェース面が向けられているかチェックしましょう。
スタート時間の10分前にカートで待機しておこう

いよいよスタート時間の10分前となったら、練習を切り上げてカート付近(スタートホールのティーイングエリア付近)で待機しましょう。
スタート時間ぴったりにスタートせず、少し時間が前倒しになることもあるためです。
ギリギリになってあわただしくスタートを迎えても、心の準備ができていないと落ち着いてティーショットが打てません。心の余裕は大切です。
スタート前のルーティンが決まっていれば初心者でもスムーズ

スタート前のルーティンが決まっていれば、どんなゴルフ場へ行っても変わらず落ち着いて行動することができます。
特にゴルフ初心者の場合は、スタート前の時間の使い方がわからず困っている人も多いでしょう。一度スタート前の自身の行動をルーティン化してみると、その日のゴルフへスムーズに入っていけるようになるでしょう。