ラウンドをしよう

ゴルフコースのラウンド、18ホールのプレーにかかる時間は平均してどれくらい?

2021/04/26

ゴルフコースのラウンド、18ホールのプレーにかかる時間は平均してどれくらい?
iStock.com/SMJoness

コースのラウンドは初心者にとって、楽しみである一方、不安な部分も多いですよね。

そこで今回は、コースのラウンドでは、プレーにどれくらい時間がかかるのかについてお伝えします。ラウンドにかかるだいたいの時間とともに、少しでも速くプレーするためのポイントもアドバイスします。

1ラウンド18ホールを回る時間の目安は5時間前後

iStock.com/YakobchukOlena
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ゴルフコースのラウンドは、18ホールを回ることが一般的です。最初に9ホール、昼食を食べる休憩を挟んでまた9ホールという形式です。ほとんどのゴルフ場では、9ホールを回る目安となる時間を掲げていて、だいたい2時間~2時間15分というところが多いようです。これにお昼の休憩を加えて、全体で5時間~5時間半くらいが、1回のラウンドに要する時間となります。

とはいえ、ゴルフ場が多くのお客さんを入れると組数が多くなり、前の組が詰まってスムーズにプレーできなかったり、お昼の休憩が長くなったりすると、これよりも時間がかかります。

ゴルフの基本的なマナーとして、プレーファストというものがあります。「素早くプレーする」という意味で、前の組との間隔が空かないように心掛ける必要があります。

というのも、ゴルフでは1組ずつが、6~8分おきにスタートしてコース内に入っていきます。いくら前の組が遅くても、通常は途中で前の組を追い越すことはできないので、プレーが遅い、いわゆるスロープレーと呼ばれる状態でラウンドしてしまうと、コース内で渋滞が発生し、後続の組に迷惑がかかってしまうのです。

スロープレーはゴルフが上手い、下手に関わらず、絶対にNGの、マナー違反の行為です。

また、逆にあわててしまって、前の組がまだいるのにショットを打ってしまうことも、「打ち込み」と呼ばれる行為で絶対にNGです。前の組に打ち込んでしまうのは、マナー以前に大変危険なことです。前の組との適正な距離を保つことが大切です。万が一、誤って前の組に打ち込んでしまった場合は、できるだけ早く謝罪しにいきましょう。

最近は、乗用カートに前の組のカートまでの距離が表示されるコースも多くなっています。前の組のカートとどれくらい間隔が空いているのかを確認しながら、ショットを打つようにしましょう。

プレーファストにもつながる、マナーを守ったスムーズなプレーのポイント

初心者のうちは、ショットが右へ左へと飛んでしまい、安定しません。また、ミスショットの確率も高いので、多くの回数を打つことになり、その分、時間がかかってしまいます。ですので、初心者だけでのラウンドは避けるようにしましょう。

できるだけラウンド経験の豊富な人と一緒に回ることで、いろいろ学ぶこともでき、アドバイスを受けながら、自分のプレーに集中することができます。もし周囲に70台~80台前半で回る実力がある人がいれば、一緒にラウンドしてもらえるようにお願いしてみましょう。

また、自分自身が気を付けることで、時間短縮につながることもあります。

まず、自分のボールの場所へ行く時は、クラブを何本か持っていくこと。プロや上級者は次のショットをどのクラブで打てば良いか瞬時に判断できますが、一般のアマチュアはボールの状況に応じて使うクラブが変わってくることも多くあります。

また、次のショットの次に打つクラブも持っていくことで、クラブを積んだカートに何度も戻る必要がなくなるので、その分、先に進むことができるようになります。

自分のボールの場所へ向かう時は、なるべく早歩きを心がけましょう。時には走る必要が出てくるかもしれませんが、ゴルフではリズムが大切です。たとえ走ったとしても、ショットをする前には呼吸を整えて、力まずに打てば、ナイスショットの確率も上がるでしょう。

ボール探しは3分まで。素振りのし過ぎやグリーン上での時間のかけ過ぎに注意

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ショットに不安を抱えているからと言って、ショットの前に何度も素振りをすると、かえって力んでしまい、ミスショットにつながることも少なくありません。素振りは1~2回と決めて、なるべく力を抜いて打つようにしましょう。

ショットが安定しないため、フェアウェイから大きく外れた方向にボールが飛ぶことも多いでしょう。OBやロストボールの可能性があると感じたら、「暫定球を打ちます」と宣言して、もう1球打っておきましょう。

この時、「1球目は1番、2球目は2番のボールです」などと打つ前に宣言し、最初に使っていたボールと異なる番号のものを使うようにしましょう。そうすることで、打ち直したボールが1球目と同じような方向に飛んでも、暫定球か初球かの見分けがつきやすくなります。また、最初に打ったボールが見つかった時は、そのボールがインプレーとなるので、暫定球は拾い上げてください。

そんなに奥まで飛んだわけではないのに、ボールが見つからない場合があります。しかし、いつまでも探し続けると時間をロスしてしまいますし、ボールの捜索は3分以内とルールで定められています。

見つからない時は、早めに諦めて、ロストボールとして2打罰を加えて、ボールが紛失したと思われる付近にドロップして、プレーを再開しましょう。

以前は最後にボールを打った場所まで戻って打ち直す必要がありましたが、2019年に行われたゴルフルールの改正で、このような処置が取れるようになりました。こういったルール上の処置もラウンド慣れしている人と一緒なら安心です。

また、コンペや試合じゃない場合は、あまりルールに厳密にならなくていいと言ってくれる先輩もいます。こういった人とたくさんのラウンドをこなすことで、どんどんゴルフが楽しくなっていくはずです。

さて、ボールがグリーンまでやって来ました。グリーン上で時間をかけ過ぎることも、スロープレーの原因になります。慎重になることは大切ですが、1人が時間をかけ過ぎることで、周囲のリズムが狂ってしまうことも少なくありません。

初心者のうちは、パッティングのラインを読むことにも慣れていないと思います。なので、時間をかけたからといって好結果が得られるとは限りません。どこに打つかを決めたら、すぐにパターを打つ。リズム良くプレーすれば、周囲の人に不快な思いもさせず、1日を楽しく過ごせるはずです。

9ホールだけをラウンドするハーフプレーやお昼休みがないスループレーも

iStock.com/thebroker
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そんなにいろいろ気をつけないといけないのかと、何だかラウンドが面倒くさいと感じてしまう人、意外に多いようです。

初心者でプレーファストに自信がないという人は、キャディ付きのラウンドにしてキャディさんに助けてもらいながらラウンドしてみるのも良いでしょう。キャディさんは周囲の状況を把握していますので、アドバイス通りにすることで、迷惑をかけずにスムーズにラウンドできるでしょう。

ただ、キャディ付きのプレーとなると、どうしても値段が高くなってしまいます。そこで、初心者の間はハーフラウンドからスタートしてみるのもおススメです。

夏場は、早朝ハーフや薄暮ハーフなど、9ホールのみを手軽にラウンドできるプランを打ち出しているゴルフ場も多くあります。半分しか回らないので、値段も抑えられているので、そういったプランを上手に利用するのもおススメです。時間を有効に使えるため、ベテランゴルファーの人気も高くなっています。身の回りにいるゴルフの上級者の人と一緒にこういったプランを選ぶのも良いでしょう。

また、プロのラウンドレッスンを受けながら、2人だけでハーフプレーを企画しているスクールや練習場もあります。ゴルフショップや練習場でそんな案内を見つけたら、ラウンドのハウツーを学ぶのにいい機会なので、ぜひ利用してみてください。

また、お昼の休憩を挟まずに18ホールを通してラウンドする、スループレーが可能なコースもあります。せっかく調子が出てきたのに、お昼ご飯を食べたら、調子が狂ってしまった……というのはゴルファーあるあるです。さらに、ゴルフ場が混雑していると通常は40分程度のお昼休憩が1時間~1時間半になることもあり、休憩のはずなのに、待ち時間で疲れてしまうこともあります。それらを防止するために、スループレーを導入しているコースを選んでラウンドする人も多くいます。

3~4人で回る場合、プレーにかかる時間は9ホールを2時間~2時間15分、スループレーなら18ホールを4時間~4時間半がプレー時間の目安になります。これを守るように心がければ、自然にプレーファストが身に付くでしょう。

また、ゴルフは1日がかりになることが多いスポーツです。

「スタート時間に合わせて集合時間は決められるけど、終了時間はわからない」「8時台にスタートしたけど、何時に終わるのかわからないから、後の予定が入れられない」……などという人は、朝6時台などにスタートする早朝スルーもおススメです。

この時間帯を選んで休憩なしでラウンドすれば、10時台には18ホールを回り切ることができ、その後の予定も立てやすくなるでしょう。

自分のスタイルに合ったラウンド方法を選んで、楽しいラウンドを!

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