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ひとりひとりの意識が大切! ゴルファーができる感染症予防策は?

2021/09/15

ひとりひとりの意識が大切! ゴルファーができる感染症予防策は?
iStock.com/Drazen Zigic

新型コロナウイルスなどの感染拡大を防ぐため、各ゴルフ場ではさまざまな対策を講じ、ゴルファーみんなに楽しんでもらえる場所を作るよう、努力をしてくれています。

このようなゴルフ場の工夫や努力は、ゴルファーひとりひとりの行動により、実るものとなるのです。

そこでゴルフを楽しむ時に、それぞれのゴルファーができる感染予防策をご紹介します。

ゴルフ場の努力と各ゴルファーの行動。これが交わって、しっかりとした感染予防策になるのです。

自宅で検温の実施

iStock.com/olegbreslavtsev
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プレー当日は、出発前に自宅で検温しましょう。

万が一感染症にかかっていた場合、ゴルフ場へ移動するだけでも、周りの人への感染リスクが高まります。まして、そのままプレーを行ってしまうと、同伴者やゴルフ場スタッフへ感染してしまう可能性も。

もしプレー当日の検温で熱が出ていた場合は、感染している可能性も考慮して、プレーをキャンセルするという選択も必要です。

マスクの着用

iStock.com/west
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新型コロナウイルスは、基本的に、咳やくしゃみをした時に飛び散る細かい水滴(しぶき)が口や鼻の粘膜に触れることで感染すると言われています。これを飛沫感染と言います。

飛沫感染を防ぐには、マスクの着用が安心です。

仮に自分がウイルスに感染していた場合、吐き出す飛沫量は、マスクをしていない場合を100%とすると、不織布マスクにより、20%程度まで減少すると言われています。

また、他人の飛沫を吸い込む量に関しては、30%程度に抑えられると言われています。

吐き出し、吸い込み、いずれにしても、マスクを着用することで、飛沫感染のリスクを大幅に減らすことが期待できます。

ゴルフ場を訪れる際、特にクラブハウス内では必ずマスクを着用することが大切です。

手指のこまめな消毒

iStock.com/takasuu
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新型コロナウイルスは目や口や鼻の粘膜から侵入するため、ウイルスが付着してしまった手指で目や口に触れると感染してしまうリスクが高まります。

それを防ぐためには、手指を常に清潔に保っておくことが大切です。

ゴルフ場は、クラブハウスへの出入口、ロッカールームやレストランなど、至るところに消毒液を設置してくれています。

それらを使い、こまめに消毒を行うことで、ウイルスの感染を防ぐことが期待できるでしょう。

ラウンド中もソーシャルディスタンスを意識する

iStock.com/TokioMarineLife
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実際にコースに出た時も、同伴者、またはキャディさんとのソーシャルディスタンスを常に意識しましょう。

具体的には、2メートル、最低でも1メートルの距離を取って行動するようにしましょう。

スーパーコンピュータ「富岳」によると、飛沫が人へ飛び散ってしまう量は、人同士が1メートル離れることで、大幅な減少が確認されたようです。

これに付随して、咳エチケットの強化だけでなく、うれしいプレーができた時にもハイタッチによる接触を避け、“エアタッチ”や“肘タッチ”などでコミュニケーションを取るようにすると良いですね。

旗竿(ピンフラッグ)は挿したままカップインする

iStock.com/pedrosala
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別の人が触ったものを自分が触ることでウイルスに感染してしまう可能性があります。もちろんその逆も然りです。

あまりにも当たり前で、接触と思えない動作の1つが、旗竿(ピンフラッグ)の抜き挿し。

キャディ付きでプレーをしていれば、旗竿はキャディさんが持ってくれる場合が多いですが、セルフプレーが増えてきた昨今、自分たちで行うことも増えています。

少しでも感染リスクを減らすためには、旗竿には触れずにカップインすることがおすすめ。必ずカップインをさせずに、ワングリップ以内には「OK」を出しても良いでしょう。

旗竿を挿したままのプレーはプレーファストにもつながるため、一石二鳥です。

ゴルフクラブや小物の貸し借りを控える

iStock.com/microgen
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旗竿と同じ理由で、同伴者や仲間内であっても、ゴルフクラブや小物の貸し借りを控えることも感染予防の1つです。

例えば同伴者が新しいドライバーを持っていたら、「ちょっと打たせて」と、試打させてもらうことも、かつては当たり前の光景でした。

また、すぐにティーペグやマーカーが出てこないという人に、ポケットからサッと出して渡すという光景も、見慣れたものでした。

けれど、それらを共有することで、ウイルスをも共有してしまう結果となりかねません。

それが何であっても他人と物を共有することは避け、どうしてもの時は、消毒を行ってから共有するよう徹底しましょう。

レストランでは対面着席を避ける

iStock.com/PonyWang
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食事のシーンでは、どうしてもマスクを外して飲食を行うため、そのまましゃべってしまうことで正面の人に飛沫が飛びやすくなります。

アクリル板が目の前に設置されていたとしても、飛沫はとても細かいものです。どこにどう飛んで、目の前の人に付着してしまうか、予想がつきません。

レストランでは、対面着席を避け、会話時にはマスクを付けて行うよう、徹底しましょう。

プレー後の浴室の利用を控える

iStock.com/EasyBuy4u
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浴槽は、通常コロナウイルスだけではなく、レジオネラ菌などの感染症への対策をしっかり行っています。仮に浴槽内にウイルスが入った場合でも、大量のお湯により希釈され、感染力が弱まって、そのまま排水される、と考えられています。

それでもゴルフ場が浴室の利用を制限する目的は、浴槽に浸かってその日のプレーを振り返りながら談笑したり、プレー後ロッカールームで身支度を整えている人たちが密集することを防ぐためです。

プレー後は、浴室の利用を控えるかシャワーのみにとどめ、早めに帰路に着くと良いでしょう。

除菌スプレーやボディシートの持参

iStock.com/zsv3207
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ゴルフ場でも除菌スプレーなどの設置を徹底していますが、ゴルファー自身でも、除菌スプレーやボディシートを持参しておくと安心です。

持ち歩くことで、消毒をしたい時に消毒することができます。

また、浴室を利用しない人でも、汗をかいた身体をサッパリさせたいと思いますよね。

ボディシートがあれば、汗を拭い、肌をサラサラに保ってくれるものもありますので、プレー後のリフレッシュに最適です。

ひとりひとりの万全な感染対策で楽しいゴルフライフを

iStock.com/MichaelSvoboda
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これまでゴルフ場などでのクラスター発生は報告されておらず、ゴルフはコロナ禍においても比較的安全なアクティビティとして認識されています。

とは言え、ちょっとした油断や気の緩みから感染してしまっては、せっかくの楽しいゴルフも台無しになってしまいます。

ゴルファーひとりひとりができることを常に考えて取り入れ、安全で健康なゴルフをしていきたいですね。

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