初めてのラウンドに備えて、何を揃えればいいのか、悩みますよね。また、ゴルフコンペが開催されることになり、出席せざるを得なくなった……なんて方もいるかもしれません。 練習場や友人のクラブを借りて練習もできたけど、ラウンドやコンペとなると自分のクラブが必要です。そこで、今回はラウンドまでに揃えておきたいゴルフクラブやグッズをご紹介します。ゴルフクラブにはいろいろな種類があるので、購入時の参考にしてくださいね。
目次
ゴルフクラブは最大14本までがルール。少なくするのもあり
ゴルフクラブは14本までというルールを聞いたことはありませんか? 14本を超えた本数がキャディバッグに入っていると「クラブ超過」というルール違反になって、ペナルティが取られてしまうのです。ただし、これは試合などで適用されるルールで、プライベートの時はそれほど気にしなくてもいいでしょう。
初心者の間は、しっかりとクラブをボールにミートすることが難しいため、クラブごとの飛距離を上手く打ち分けられないことがほとんど。なので、あえて14本すべてを揃えずに、よく使うクラブを7~12本くらい選んでキャディバッグに入れるという方法もあります。
内容は、ウッド、アイアン、ウェッジ、パターで構成します。ショップに行くと、キャディバッグまで含んだ初心者向けのセットが販売されているので、こういった商品をチェックしてみてもいいでしょう。
ただし、これから本気で始めたいというのであれば、ある程度の初期投資をしたほうが上達は早くなります。大型ショップは試打クラブの品揃えも豊富ですし、試打ブースで計測しながら、クラブ選びができます。
「初心者でちゃんと当たらないのに、試打なんて」としり込みしがちですが、実際に打ってみると、タイミングが取りやすいとか、振りやすいといった印象が、それぞれのクラブにあります。そういったフィーリングを元に、ショップのスタッフがオススメのクラブに導いてくれるでしょう。ゴルフ5の初心者相談カウンターなどに、遠慮せずに相談してみてください。
ゴルフクラブのレンタルを行っているコースもありますが、自分に合わせて選んだクラブでしっかり練習やラウンドを重ねたほうが、上達も早くなります。ある程度経験を積むと、クラブの知識や好みもできてくるので、そういった時に最新クラブのレンタルを利用し、買い替えの判断材料にするといいでしょう。
ドライバーはロフトとシャフトを確認して試打して選ぶ
まずは、ティーショットを打つためのドライバーを選びましょう。ここで悩むのがロフトです。ロフトとは、クラブのフェース面が上を向いている角度のことです。
男性用ドライバーのロフト角は、9度、10.5度、11度などのラインアップを揃えているモデルが多くなっています。数字が大きくなるほど、球が上がりやすくなります。
標準的な体力の男性に合うロフトは、10~10.5度です。9度はある程度、技術とパワーを兼ね備えたプレーヤー向けです。11度以上は、一般的な男性のパワーだと球が高く上がり過ぎてしまい、かえって距離が出なくなることもあります。
また、ドライバーのシャフトは、硬さによってR、SR、S、Xなどと分けられています。RからXにかけて硬くなっていきます。
上級者やパワーのある人はSやXを選びますが、初心者やそれほど力がない方はRやSRを選ぶといいでしょう。
ただし、ロフトやシャフトの硬さはスイングとの相性もあるので、すべての人に上の内容が当てはまるわけではありません。
なので、気になるモデルが見つかったら、ロフトとシャフトの硬さの組み合わせを考え、ショップで試打をしてみましょう。そこで自分に合うか合わないかある程度判断できると思います。ショップの人のアドバイスも参考にしながら、積極的に試してみましょう。
初心者に3番ウッドは難しい。最初は必要ない?
続いて、フェアウェイウッド(以下、ウッド)です。2打目以降、フェアウェイから距離を出すためのクラブなのでこう呼ばれています。とは言え、ティーショットやラフからでも使えます。
ウッドの番手は、3番、5番、7番というラインアップが一般的です。プロのクラブセッティングを見ると、ほとんどの人が3番を入れています。そのため、3番は必須と思いがちですが、実は3番ウッドは地面から直接打つのがとても難しいクラブでもあるのです。
なので、ここでは、初心者には5番と7番という組み合わせをオススメします。ウッド類は、最初は1番(ドライバー)、5番、7番といったセッティングにしておき、上達するにつれて必要な番手を買い足していきましょう。
やさしく前に飛ばせて距離を稼げるユーティリティは必需品
ユーティリティやハイブリッドと呼ばれるクラブは、アイアンとウッドのちょうど中間に位置するアイテムです。アイアンより球を上げやすく、飛距離も出せます。メーカーによって、番手とロフトの設定が異なるので、番手だけではなく、ロフトを確認して選ぶようにしましょう。
現在は、あまり使われなくなった4番アイアンや5番アイアンの代わりに、22度や25度のロフト設定のユーティリティが人気です。「ユーティリティ=使い勝手がいい」という名称通り、ライのあまり良くない状況からでも、しっかりと球を拾って、グリーン方向に簡単に、ある程度長い距離を飛ばせるクラブなので、最初のうちは重宝するでしょう。
アイアンはソール幅が広くて、大きめのヘッドサイズがオススメ
アイアンは、番手ごとに決められた距離が打てるように、異なる長さやロフト角で作られている複数のクラブのことを言います。
パッと見は同じように見えるアイアンですが、実はいろいろなヘッド形状に分類されます。アイアンの種類には、マッスルバック、中空、キャビティバック、ポケットキャビティなどと呼ばれるものがあります。
初心者は、ミスヒットに強いキャビティバックやポケットキャビティを選ぶことをオススメします。
できれば、ソール幅が厚めで、ヘッドサイズが大きめのもの。このようなアイアンは、構えたときに安心感が持てると思います。
アイアンは、3番から揃っているものもありますが、初心者にオススメのモデルはたいてい、5番からのラインアップです。5番~9番、ピッチングウェッジ(PW)の6本セット、あるいは6番からの5本セットで販売しているメーカー、モデルがほとんどです。
アイアンにはシャフトの種類も、スチールとカーボンがあります。ある程度体力のある、しっかり振れる人であれば、スチールがオススメです。力に自信がないという人はカーボン装着モデルが良いでしょう。これも試打をしてみれば、合うか合わないかわかります。ぜひ、お店の人に相談をして、試打をしながら決めてください。
アイアンの中でも、ロフト角が大きく、特に短い距離やバンカーから打つクラブのことを「ウェッジ」と言います。通常はアイアンセットに組み込まれているピッチングウェッジ(PW)のほかに、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)などがあります。
中でもサンドウェッジはすぐに必要になることが多いので、アイアンセットを購入する際に、一緒に選んで購入するようにしましょう。
パターにはいろいろなヘッド形状がある
グリーンと呼ばれる、芝がとても短く刈られて整地された場所に切ってあるカップに、最後にボールを入れる時に使うクラブがパターです。
パターは、とにかく種類が豊富で、本当に迷ってしまうアイテムと言えます。ヘッド形状は大きく分けて3種類。大型ヘッドの「ネオマレットタイプ」、一般的に“ピン型”とも呼ばれる「ブレードタイプ」、これらのちょうど中間サイズの「マレットタイプ」です。
形状も異なりますが、フェース素材やネック形状、長さや重さなど、選ぶ時に迷ってしまう要素がたくさんあります。
俗に、パターはフィーリングとも言われています。ショップで見て、パターコーナーで実際に打ってみて、「ビビッ」と来たものを選んでもいいかもしれません。
しかし、「やっぱりちゃんと選びたい」という人には、パターフィッティングがオススメです。ゴルフ5でも実施している店舗があるので、ぜひ足を運んでみてください。
最初のクラブは中古から選ぶのもアリ
とかく、お金がかかるイメージがあるゴルフ。ゴルフクラブの値段を見て、驚くことも少なくないかもしれません。予算的に新品が厳しかったり、ゴルフをこれから本当に続けていけるかわからないという人は、まずは中古クラブを購入してもいいでしょう。
毎年毎年新製品が発売されているゴルフクラブですが、発売されるたびに劇的に性能が進化しているのかと言えば、そんなことはありません。
初心者であれば、発売から10年以内程度のモデルであれば、十分その役目を果たしてくれるでしょう。
また、どうしても中古がいやという人には、マークダウン品をオススメします。マークダウンとは、新しいモデルに切り替わる時に旧モデルが安く販売されることです。最新モデルとほぼ変わらない性能のクラブが、驚くほど安価で手に入ることもあります。
ある程度予算が決まっているのなら、ショップのスタッフに見繕ってもらってもいいでしょう。
女性にはレディスモデルのラインアップがある
ここまでは、主に男性の初心者に向けてクラブ選びを解説してきましたが、多くのゴルフクラブメーカーは、女性用(レディス)モデルをラインアップしています。
ドライバーでは、男性用よりも軽くて長さも短め、ロフト角が12.5度や13度に設定されたものが多くなっています。
フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアンも、ドライバー同様軽くて短く、ロフト角も大きくなっていて、非力な女性でも球が上がりやすくなっています。色やデザインもいろいろなものがあり、好みのものがきっとみつかるでしょう。
グローブは少しきつめのものを選ぶといい
ゴルフに欠かせないアイテムのグローブは、どんな風に選べばいいのでしょうか?
まずは、素材。大きく、合成皮革製と天然皮革製があります。一般的には、天然皮革のほうがフィット感があると言われていますが、値段は高めです。また、雨の日には滑りやすく使えないのが、天然皮革製グローブの欠点です。
一方、合成皮革製のグローブは、一般的にはリーズナブルな価格で販売されています。しかし、各メーカーがフィット感とソフトな風合いを追求するなど、どんどん進化しており、一部では天然皮革製とそん色のないフィット感を実現しているものもあります。
さらに、雨でも滑りにくいものが多いので、初心者には合成皮革製のグローブをオススメします。
男性用のゴルフグローブには、21~25(センチ)というサイズ表記がされているものが多くなっています。店頭のサンプル品を試着してみて自身の手のサイズを調べるといいでしょう。その際、少しきついかなと思うくらいのサイズのものを選ぶのがポイントです。ただし、メーカーによって微妙にサイズ感が違うので、その点は注意してください。
ちなみにグローブのサイズ表記は、手首から小指の付け根を三等分し、手首から1/3の点と生命線の始まりの点を通る手のひらの外周の長さを示しています。店頭サンプルがなくサイズを調べられない時などの参考にしてください。
男性の場合、左手だけにグローブをすることが多いのですが(右利きの場合)、一般的にパワーのない女性には、両手にグローブをする人も多くいます。かわいいデザインの両手グローブもたくさんありますので、ファッションに合わせて選ぶ女性も多いようです。
ゴルフシューズは履き心地を重視して選ぶ
ゴルフシューズにも様々なタイプがあります。まず、ソール部分で見ると、ソフトスパイクとスパイクレスの2種類があります。ソフトスパイクは、プラスチック製の鋲が埋め込んであるもの。スパイクレスは、独特な突起を設けて、傾斜などでも滑りにくくしているものです。練習場に行く時にもスニーカー感覚で履けることから、最近ではスパイクレスタイプも人気になっています。
また、締め付け方で見ると、紐タイプとダイヤルタイプの2種類に分かれます。ここ数年は、ダイヤルを回すことで、足全体をホールドしてくれるダイヤルタイプの人気が高まっています。とは言え、自分自身で締め付け具合をより細かく調整できる紐タイプも根強い人気があります。
ゴルフでは長い距離を移動するので、シューズ選びをする際、フィット感がとても大切な要素になります。デザインが気に入ったからといって、窮屈なシューズを無理に履いたり、逆に緩過ぎるシューズで靴擦れを起こしては、プレー自体に影響が出てきます。
選び時には必ず両足を履いて、つま先やかかと部分に余分なスペースがないか確認して、選ぶようにしましょう。
ゴルフ5を始め、シューズフィッティングを行っているゴルフショップもあります。こちらを利用してみてもいいでしょう。オリジナルデザインのシューズを作ることができるものもあります。
ゴルフボールは消耗品。初心者のうちは安価なもので
初心者のうちは特に、ボールは消耗品です。ボール代ばかりかかって、ラウンドに行ける回数が減ってしまっては元も子もありません。
ある程度のレベルになれば、ボールも自分のヘッドスピードやプレースタイルに合わせて選ぶようになりますが、初心者のうちはとにかく失くすことが多いのがボールです。1ダース1000円前後の廉価モデルや、ロストボールを使うことをオススメします。
ロストボールとは、ゴルフ場で誰かがなくしたボールを拾い集めてきて洗浄して再パッケージしたものです。
夏と冬、季節によってキャディバッグに入れておきたい小物も変わる?
ラウンドで使うものは、チェックリストを作るなどして、忘れ物のないように気を付けましょう。今回は紹介していませんが、ティーやマーカー、グリーンフォークなども忘れずにキャディバッグに入れておきましょう。
スコアカウンターなど、あると便利な小物類や雨対策のレインウェア、タオルなども普段から入れておくと役に立ちます。
ゴルフは1年中屋外で行うスポーツなので、夏と冬では準備も異なってきます。キャディバッグとは別に、ラウンド時に使用する小物を入れるバッグを用意すると便利です。
そのバッグに、夏のゴルフでは、水筒や氷のう、日焼け止め、サングラスなどの暑さ対策のグッズを、冬のゴルフでは、使い捨てカイロやミトンなどの防寒対策グッズを入れてラウンドに持っていくといいでしょう。
コースに行く際は、着替えなどを入れるボストンバッグも持っていきます。旅行用のバッグでもいいですし、着替えがコンパクトに収まるなら、リュックタイプのバッグでも構いません。特に電車でコースへ行く場合は、リュックのほうが便利かもしれません。
何度かラウンドを重ねれば、徐々に必要なモノや不要なモノ、どこに何を入れて持っていけばいいのかが自分なりに整理されてくるはずです。
そんな経験を積み重ねながら、準備万端でラウンドに臨みましょう!
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