基礎知識

初心者が知っておきたい、ティーイングエリアやグリーン上のルールとは?

2021/04/26

初心者が知っておきたい、ティーイングエリアやグリーン上のルールとは?
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ゴルフというと、独自のルールが存在していて、覚えるのが大変と感じていませんか? でも、安心してください。初心者のうちは、周りの人たちに教わりながら、ゆっくりと覚えていけば大丈夫です。「もっと詳しく知りたい!」と思ったら、ぜひルールブックを手に取ってみてください。

ここでは、ラウンドする上で知っておきたい基本中の基本のルールを、ティーイングエリアからグリーンまで、簡単にご紹介します。2019年に導入された新ルールには、初心者を助けてくれるものも増えています。

ティーマークは距離によって色分けされています

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ゴルフを始めると、「赤から?」とか「白、青?」といった色をメインにした会話を耳にすることが多くなります。これは、ティーマークの色のことを話しているのです。

ゴルフ場では、ティーマークによって、ホールごとの距離が異なります。一般的に「黒」は一番距離が長く、「フルバック」とも呼ばれるティーマーク。続いてバックティーとされることが多い「青」、一般的なレギュラーティーである「白」、女性たちのためのレディースティーは「赤」、といった具合です。

コースによっては、シニアのために「ゴールド」や「シルバー」「緑」といったティーや、ジュニアやシニアの女性向けに「ピンク」ティーを設けているコースもあります。

「黒」や「青」で色分けされたバックティーは、ハンディキャップが少ない上級プレーヤーのみがスタートできるティーマークであることが多いので、初心者は「白」よりも前と覚えておくと良いでしょう。

ここで紹介したティーの色分けは一般的なものですが、コースによっては「青」がレギュラーティーになっているなど、異なる場合もあります。

ティーイングエリアの決められた区域内からボールを打ってスタート

ゴルフのラウンドは、ティーマークがあるティーイングエリア(かつてはティーエリアやティーグラウンド、ティーインググラウンドと呼ばれていました)からスタートします。

ゴルフ場ではこのティーイングエリアに、「ティー」と呼ばれる上部にお皿の付いた木などの棒状のものを地面に刺し、その上にボールを載せ、そのボールを打っていきます。この行動のことを「ティーアップ」と呼びます。

なお、ティーアップするのは各ホールの1打目だけで、2打目以降はボールが「あるがまま」の状態で打っていくのが、ゴルフの基本です。

左右のティーマークの外側の先端を結んだ線の内側(打っていく方向の反対側)、奥行きはその線からクラブ2本分(2クラブレングス)後方までの区域内から打つことがルールで定められています。この場所からはみ出して打ってしまった場合、2罰打となります(誤所からのプレー)。

初心者はもちろん、中上級者でもやってしまいがちなのが、いわゆる「出べそ」と呼ばれる、指定区域よりも前にティーアップしてしまうケース。2打罰が加わり、1打目はカウントせずに、再度、正しい位置にティーアップをして3打目を打つことになります。

打ったボールがOBであっても、「出べそ」の状態だった場合はカウントされません。少しだけ朗報ですね。

なお、区域内にしなくてはならないのは「ティーアップ」です。スタンスした足が区域外に出てしまうのは問題ありません。

また、アドレスした時や素振りの時など、打つ意思がないのに、ティーアップしたボールが落ちてしまった場合は、無罰で再度ティーアップして打つことができます。ただし、空振りは打つ意思があったと判断するため、打数にカウントします。空振りで落ちてしまったボールは再度ティーアップができますが、2打目としてプレーしなければなりません。

2019年のルール改正で、チョロ(スイングした時にボールにクラブがかすってしまい、ボールが少ししか動かないこと)したボールがティーイングエリア内に止まっていれば、無罰で、再度ティーアップして2打目を打てるようになりました。新たな気持ちでスタートできるうれしいルールですね。

コースのローカルルールで救済を受けましょう

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ティーショットしたボールがOBだった場合は、1打罰を足して3打目として、ティーアップして再度打つことができます。ただし、ローカルルール(コースが定めているルール)で、「前方特設(黄色)ティーから、第4打目としてプレー」となっている時は、これに従うようにしましょう。このようなルールを「前進4打(プレイング4、通称プレ4)」と呼びます。

池越えのホールなどでは、「池に入った場合は前方特設ティーから3打目もしくは4打目としてプレー」と定めている場合もあるので、ローカルルールを確認しましょう。たいていはスコアカードの裏に記されていたり、ティーイングエリアに看板が立っていたりします。前方特設ティーの設置がある場合は、ホールのティーイングエリアに案内があります。

プロの試合では、ボールは「あるがまま」の状態から打つことが通常ですが、たいていのゴルフ場では、コースを保護する意味合いで、「6インチプレース」をローカルルールとして定めています。

これは、「ボールを6インチ(約15センチ)動かして打つことができます」というものです。ただし、あくまでもローカルルールなので、試合や正式競技では認められていませんが、スムーズなプレーのためにコンペなどでは採用されていることが多いルールです。

「6インチプレース」のほかに、「オール6インチ」、「6インチOK」などと表現されることもあります。これが認められるのは、ジェネラルエリアと呼ばれるエリアで、ティーイングエリア、グリーン、バンカーや池などの障害物がある場所以外のすべてを指しています。木の根っこやディボット跡からも救済できるので、初心者のうちや上手く打つ自信がない場合は積極的に活用しましょう。

ちなみに「6インチリプレース」という方もいますが、ボールを一度拾って、元の場所に戻すのが「リプレース(replace)」。これは、6インチ離れた場所にボールを置くので「プレース(place)」です。間違えないようにしましょう。

ショットを打つ順番の基本は?

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新ルールでは、プレーファストのために準備ができた人からショットを打ってもOKになりました(「レディゴー」と言います)。

とはいえ、基本的な打つ順番というものがあります。これを覚えておいて損はありません。

基本の順番とは、ティーショットでは前のホールでスコアの良かった人から、2打目以降は、グリーンから遠い人から打っていく(「遠球先打」と言います)というものです。

グリーンに乗ってからは、カップから遠い人から順にパッティングをしていきます。打つ順番を間違えても無罰ですが、順番を抜かされてしまうのは気分的にあまり良くありませんよね。

マナーの観点からもできるだけ、これに準ずる形で、なおかつスムーズにプレーできるように心がけましょう。

グリーン上では、ピンは抜いても抜かなくてもOK

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新ルールになって一番大きく変わった点の1つは、グリーン上のピン(旗竿)を抜かないでプレーをしても良くなったことです。

以前は、パッティングしたボールがピンに当たると罰打を課せられたのですが、現在はピンを挿したままパッティングして、ボールがピンに当たってもOKになりました。もちろん、ピンに跳ね返されそうと思ったら、抜いてからパッティングをしてもOKです。

このように、新ルールではスムーズにプレーするための改正が他にもたくさんされています。また、初心者を救済してくれる新しいルールもたくさん盛り込まれました。上手に利用して、ゴルフを楽しみましょう。

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