初めてのラウンドは、もちろん楽しみでしょうが、同時に緊張や不安も感じていることでしょう。その緊張や不安は、何をすればいいのか、何を持って行けばいいのかよくわからないというところから来ています。
ところで、そのラウンドに向けて、どんな準備をしておけば良いのでしょうか。ゴルフ場に着いてから、あれがない、これがないとバタバタするよりは、事前に持っていくものをリスト化して準備しておくと安心です。
そこでここでは、どんなものを持っていくべきか、事前にどんな準備をするべきなのかをご紹介します。
目次
コースで使うものはキャディバッグに入れておく
初めてのラウンドはワクワクしますよね。でも、忘れ物をしてしまったら、せっかくの楽しいラウンドが台無しになってしまうかもしれません。
まず、絶対に必要なのがクラブ! クラブがなければ、ラウンドはできません。そして、それを入れるキャディバッグ。そして、ゴルフシューズです。
意外と忘れがちなのがボール。練習場ではボールは貸出しですが、ラウンド時にはボールとティーを持っていくことを忘れずに。
ゴルフクラブは、最大14本まで使用できるというルールがあります。正式な試合でなければ、厳密に守らなくてもいいのですが、一応14本以内に収めましょう。もちろん、14本以内であれば、もっと少ない本数でも大丈夫です。
14本にはパターも含まれます。よく家の中でパター練習をして、そのままパターを忘れてコースに来てしまう人がいるので、忘れないようにしましょう。
キャディバッグには、クラブのほかに、ボールやティー、マーカー、グローブなどを入れておきます。初心者はボールを失くしやすいので、多めに持っていきましょう。初心者のうちは、1ダース以上持っていたほうが安心かもしれません。
ティーには、ドライバー用のロングティーと、フェアウェイウッドやユーティリティ、アイアン用のショートティーがあるので、両方用意しておきます。カラフルなティーは人気がありますが、ショット時にボールと一緒に飛んでいってなくなってしまうことも多いので、こちらも多めに用意しておきましょう。小さなポーチなどにまとめておくと便利です。
また、コース内に持っていくポーチの中には、日焼け止めやタオルなども入れておくと便利でしょう。急な雨を想定して、レインウェアもキャディバッグに入れておくと安心です。
ゴルフシューズは、キャディバッグ内に入れておいても、別にシューズケースで持っていっても大丈夫です。別にしておくと、忘れやすいので注意しましょう。
キャディバッグには必ずネームタグを付けておきましょう。車でコースへ行く場合は、クラブハウス前でスタッフにキャディバッグを預けます。キャディバッグにシューズを入れている場合は、預ける前にバッグから出してロッカールームに持っていくようにします。
電車でゴルフに出かけるなら宅配便を使うのもあり
電車でゴルフ場に行く場合、キャディバッグは手持ちでも構いませんが、宅配便を使うと行き帰りが楽になります。その場合は、トラベルカバーがあると便利です。
宅配便の会社でも簡易的な透明カバーが販売されていますので、市販のトラベルカバーがない場合は、簡易的なカバーを購入しましょう。ただしこの簡易的なカバーは耐久性があまりなく、数回使うとボロボロになってしまいます。
一部の宅配業者を除き、カバーがないと配送を受け付けてもらえません。頻繁に宅配便を利用するのであれば、耐久性のある市販のトラベルカバーを購入しておきましょう。ゴルフクラブメーカーだけではなく、ゴルフウェアのブランドからもいろいろな商品が販売されています。
送る際は「往復便」がお得です。帰りの伝票を書く手間がなく便利です。
発送時には、プレー日の前日までにゴルフ場に到着するようにしてください。プレー日当日に到着だと、プレーに間に合いません。
プレー日になり、コースに到着したら、バッグが届いているかをまず確認します。フロントで宅配便を送った旨を伝えて、バッグがどこにあるかを聞いてください。自分のバッグを確認したら、キャディバッグの中にシューズを入れている場合は出して、ロッカーに持っていって履き替えましょう。
アプローチ用のクラブが数本入るスタンド付きクラブケースがあると便利
宅配便でキャディバッグを送ってしまうと、直前まで練習ができなくて不安という人もいるでしょう。そういう人は、何本かのクラブを手元に残して、当日はスタンド付きクラブケースにクラブを入れてゴルフ場に向かうといいでしょう。
アプローチ用のクラブやパターを入れるこのクラブケースは、ラウンド時に使い勝手が良く、初心者の人気も高くなっています。
しかし、ネームタグが付いていないために行方不明になったり、グリーン上に立てて使ってグリーンを傷めてしまったりなど、様々なトラブルが起きていて、使用を認めていないゴルフ場もあります。
訪れたゴルフ場がこういったスタンド付きクラブケースの使用を禁止している場合は、持っていったクラブを事前に送っておいたキャディバッグに移して、スタンド付きクラブケースは車内やロッカーにしまっておきましょう。
バッグには着替えなどを用意。リスト化してチェックしよう
プレー時は、Tシャツやジーンズ、ジャージなどの服装はほとんどのコースでマナー違反です。トップスには、夏はポロシャツ、冬は、ポロシャツやタートルネックシャツとセーターを選べばまず問題ありません。ボトムスは、チノパンや綿パンなら大丈夫です。シャツはボトムスにインするので、ベルトを忘れずに用意しましょう!
朝は、着替えの時間短縮のために、プレー時のウェアの上にジャケットをはおってコースに来場する人も多くいます。その場合は、ロッカーにジャケットをしまい、ゴルフシューズに履き替えればそのままコースに出られます。
プレー時とは異なる服装で来場する場合は、ボストンバッグなどに、プレーで着るゴルフウェアを入れておきます。もちろん、ボストンバッグじゃなく、トートバッグなどでもOKです。
また、コースで使うものをコンパクトにまとめて持っていける、小さなラウンドバッグも用意しておくと便利です。飲み物や、おにぎりやゼリー飲料などの軽食、タオルなど、コースに持っていく小物はいろいろあります。
帰りの着替えも忘れずに入れておきましょう。ラウンド後にお風呂に入る場合は、替えの下着や靴下などを忘れがちです。汗をかく季節は、午前と午後用にシャツを2枚用意して、お昼休みに着替えるようにしてもいいでしょう。汗だくでエアコンの効いたレストランにいると、身体が冷えて風邪をひいてしまいかねません。
また、帽子も忘れないようにしましょう。日差しを避ける意味もありますが、頭を保護する意味でもできる限り被るようにしてください。紫外線から目を保護するサングラスもあるといいでしょう。帽子やサングラスは、クラブハウス内では外すようにしてください。
ラウンド慣れするまでは、ボストンバッグ、キャディバッグの双方に入れるものをリスト化しておいてチェックするのも、忘れ物をしない方法です。
コースによっては、カジュアルな服装でラウンドできる場合もあります。事前に自分が行くコースのドレスコードを調べておきましょう。
冬のゴルフや雨の日に、用意しておいたほうが良いものは?
ゴルフは自然との闘いとも言われます。屋内で行うスポーツと違い、季節や天候に合わせた準備が必要です。
自然の中で行うスポーツですから、虫に刺されることも少なくありません。アブやブヨなど、街中では刺されることのない虫も多くいるので、虫除けスプレーも忘れずに持参しましょう。最近はハッカ油で作る虫除けスプレーも人気が高くなっています。
せっかくのゴルフの日が、雨になってしまうこともあります。しかし、ちょっとやそっとの雨ならプレーするのがゴルフです。そんな時のために、レインウェアを準備しておきましょう。
帽子も、防水仕様のものを別に用意しておくと、雨をはじいてくれ、便利です。雨が降るとわかっている場合は、タオルも多めに準備して、キャディバッグに入れておきましょう。ゴルフ場のトイレなどに置いてあるタオルは持ち出し禁止なので、自分のタオルを準備してください。1日中雨だと、手やグリップはかなり濡れますので、タオルは多めに準備します。
また、予備のグローブも用意しておくようにしましょう。雨用のグローブには、雨用とうたっているものや、全天候型と呼ばれる人工皮革製のものを用意しましょう。天然皮革製のものは、晴天時には良いのですが、雨天時には滑りやすくなります。
ちなみに傘は、多くのゴルフ場でゴルフカートに備え付けられているので、こちらで用意する必要はありません。
寒い季節はゴルフ用のグローブのほかに、ミトンなど手を温めるグッズがあると重宝します。使い捨てカイロも準備しておくと、寒さをしのげます。使い捨てカイロは、肩甲骨の間、腰、足首などに貼ると、身体がよく温まります。
ほかにも防寒グッズはいろいろ用意されていますので、冬にコースデビューを予定している人は、一度ゴルフショップに出かけて、どんな便利グッズがあるのか調べてみましょう。
初心者の必須アイテム、スコアカウンター
初ラウンドの不安はいろいろあると思いますが、スコアをちゃんと数えていられるかどうかが不安な人もいると思います。たくさん打ち過ぎて、数え切れなくなっちゃう人も少なくありません。
そんな時に便利なのが、スコアカウンターです。グローブなどに付けられる小さなグッズで、打つたびにボタンを押せばスコアをカウントしてくれるスグレモノです。女性向けにかわいいデザインのものや、人気のキャラクターをあしらった商品もあります。
初ラウンドの前に準備しておけば、きっと役に立つでしょう。
初心者でも参加OKなコンペに出ることになってしまったら?
ラウンドを経験すると、「初心者でも大丈夫」と、社内や知り合いのコンペに呼ばれてしまうことがあります。そんな時は、何を準備すれば良いのでしょう? 普通のコンペの場合は、基本的には普段のプレーと変わりませんが、賞品の持ち寄りやハンデ設定など、そのコンペ独自のルールが決められていることも少なくありません。
賞品をそれぞれが持ち寄るコンペの場合は、自身がもらってうれしいグッズを賞品として準備するといいでしょう。ゴルフ用品はもちろんですが、カタログギフトなどもあります。大型ゴルフショップでは、コンペ賞品の相談にも乗ってくれます。賞品の選定や予算など、困ったら相談してみましょう。
コンペに出ることが決まると、不安になって前日の夜や当日の朝にあわてて練習する人がいますが、付け焼き刃な練習は、かえってよくありません。
特に、当日の朝にスイングをあれこれいじるのは最悪です。当日朝の練習は、あくまでもウォーミングアップとその日の調子や出球の傾向の確認にとどめましょう。
コンペの場合、プレー後に表彰式が行われる場合もあります。出席することを考慮した洋服もあらかじめ用意しておきましょう。とは言え、ことさらにフォーマルな装いが必要なわけではありません。通常のゴルフ場への行き帰りの服装で構いません。
いきなりのコースデビューが不安なら、ショートコースに行ってみる
いきなり本格的なコースに行くのは不安という人は、まずはショートコースを回ってみるのもオススメです。ショートコースは距離が短いので、サクッと手軽に回れるだけでなく、打ちっ放しの練習場では体験できないような、芝の上からのショットや天然芝のグリーンでのパッティングも経験できます。
ショートコースでラウンドレッスンを実施しているプロもいるので、コースデビューが不安な人は、まずショートコースでレッスンを受けてみてもいいでしょう。
また、最近は初心者に向けて、本コースを使った、3ホールだけの体験ラウンドなどのイベントを実施しているケースもあります。まだまだ18ホールをラウンドする自信がないという人は、こういったイベントでまずはコースを体験してから、本格的なラウンドデビューを目指してみてもいいでしょう。
ラウンド前には準備運動を忘れずに
ラウンド前には準備運動を怠らないようにしましょう。ゴルフは激しいスポーツではありませんが、ショットを打つ行為は瞬間的に大きな負荷がかかるため、準備運動をせずに打球練習をしたりラウンドを始めたりすると、思わぬケガに見舞われることがあります。
ポイントは、身体を温めることと、肩甲骨周辺と股関節周辺、手首や足首を柔軟にすることです。速歩きや軽いジョギングなどで体温を上昇させてから、肩を回すことや、股関節のストレッチ、手首や足首をぐるぐる回すなどのストレッチを行ってから打球練習を行うのが理想的です。しっかりとした準備をすれば、ナイスショットの確率もアップします。
ゴルフは長い時間、たくさんの距離を歩くスポーツです。意外とハードな運動量でヘトヘトになってしまうこともあるかもしれません。
ですから、まずは準備運動をしっかりして、ケガのないように1日を楽しく過ごすことが大切です。スコアも重要ですが、ケガなく過ごして「楽しかった! また来たい!」という気持ちになることのほうが大事です。
初ラウンドが決まったら、この記事をよく読んで参考にしてください。